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ダイハツの次世代エンジンは「マイクロ波プラズマ燃焼」で燃費を向上!?:オートモーティブワールド2014
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは、「オートモーティブワールド2014」において、ダイハツ工業やイマジニアリングと開発を進めているマイクロ波プラズマ燃焼システムを紹介した。
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは、自動車技術の展示会「オートモーティブワールド2014」(2014年1月15〜17日、東京ビッグサイト)において、ダイハツ工業やイマジニアリングと開発を進めているマイクロ波プラズマ燃焼システムを紹介した。
マイクロ波プラズマ燃焼システムは、エンジン気筒内における燃料燃焼の際に、イグニッションコイルで点火した後も残留している燃料ガスを、マイクロ波で生成したプラズマによって完全燃焼させるシステムのことである。一般的なエンジンに適用すれば、燃費をさらに向上できるとともに、点火後に残留した燃料ガスの不完全燃焼によるススの発生もなくなるので排気ガスもクリーンになる。また、さらなるエンジンの燃費向上手法として注目されている希薄燃焼(リーンバーン)にも役立つという。
フリースケールは、マイクロ波プラズマを発生させる「コントローラ&プリドライバ発振電源」ユニットに、携帯電話基地局などで利用されている出力1kW、周波数2.4GHzの高周波発振ICを供給している。
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