アイシンAWのナビゲーションエンジンが「QNX CAR」に対応:2014 CES
QNX Software Systemsと大手カーナビメーカーのアイシン・エイ・ダブリュ(アイシンAW)は、アイシンAWのナビゲーションエンジンをQNXの車載情報機器向けプラットフォーム「QNX CAR」に対応させていくと発表した。
QNX Software Systems(QNX)と大手カーナビゲーションシステム(カーナビ)メーカーのアイシン・エイ・ダブリュ(アイシンAW)は2013年1月7日(米国時間)、アイシンAWのナビゲーションエンジンをQNXの車載情報機器向けプラットフォーム「QNX CAR」に対応させていくと発表した。消費者向けエレクトロニクスの総合展示会「2014 International CES」(2014年1月7〜10日、米国ネバダ州ラスベガス)で、QNX CARに対応したアイシンAWのナビゲーションエンジンのデモンストレーションを披露する予定だ。
アイシンAWは、アイシン精機の子会社で、トヨタ自動車やAudi、Volkswagen、General Motorsといった大手自動車メーカーにカーナビの純正品を供給するとともに、富士通テンやパナソニックなどのカーナビメーカーにもOEM供給を行っている。
QNXは2013年8月、パナソニックがグローバル展開する車載情報機器のソフトウェアプラットフォームとしてQNX CARを採用する方針を明らかにした。さらに同年10月、光庭ナビ アンド データ(光庭)のナビゲーションエンジンがQNX CARに対応したことを発表している。光庭の主要顧客には、日産自動車、日立グループ、東芝グループ、クラリオン、デンソー、エディアなどがある。
QNXは、今回のアイシンAWとの協業により、国内の大手自動車メーカーやカーナビメーカーがQNX CARを採用するための素地をさらに固めたことになる。
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