GMの新CEOは勤続33年の生え抜き女性・バーラ氏、開発担当役員などを歴任:ビジネスニュース
General Motors(GM)の現会長兼CEOのDan Akerson(ダン・アカーソン)氏が2014年1月15日に両職を退任する。新CEOには、グローバルの製品開発/購買/サプライチェーン担当のエグゼクティブバイスプレジデントを務めるMary Barra(メアリー・バーラ)氏が就任する。
General Motors(GM)は2013年12月10日(米国時間)、2014年1月以降の新たな経営体制を発表した。現会長兼CEOのDan Akerson(ダン・アカーソン)氏が2014年1月15日に両職を退任。新CEOとして、グローバルの製品開発/購買/サプライチェーン担当のエグゼクティブバイスプレジデントを務めるMary Barra(メアリー・バーラ)氏が就任する。
バーラ氏は現在51歳。GMでのキャリアは、General Motors Institute(現ケタリング大学)で、1980年にポンティアックブランドのインターンシップ学生となったところから始まる。同大学で電気工学を学んだ後GMに入社し、1990年にはスタンフォード大学でMBAを取得。グローバルの製造/エンジニアリング担当のバイスプレジデントや、Detroit Hamtramck Assemblyの工場長などエンジニアリング関連の要職を経験した。
その後、2011年2月にグローバルの製品開発を担当するシニアバイスプレジデントに就任。2013年8月には、購買とサプライチェーンも担当することとなり、エグゼクティブバイスプレジデントに昇格している。
会長は66歳のソルソ氏、社長は41歳のアマン氏
なお、会長職は、現GM取締役で、ディーゼルエンジンメーカーCummins(カミンズ)の会長兼CEOを務めたこともあるTheodore Solso(セオドア・ソルソ)氏が引き継ぐ。また、空席だった社長には、エグゼクティブバイスプレジデント兼CFO(最高財務責任者)を務めているDan Ammann(ダン・アマン)氏が就任する。
つまり、2014年1月以降のGMの経営体制は、CEOのバーラ氏、会長のソルソ氏、社長のアマン氏の三頭体制に移行することになる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ホンダとGMが燃料電池車の共同開発を正式発表、実用化時期は2020年
ホンダとGeneral Motors(GM)は、燃料電池車に搭載する次世代型燃料電池システムと水素タンクの共同開発を行うことで合意したと発表した。実用化時期は2020年ごろを想定している。 - GMとフォードが9段/10段変速のATを共同開発へ、制御ソフトはそれぞれ独自で
General Motors(GM)とFord Motor(フォード)は、9段変速/10段変速の自動変速機(AT)を共同開発することで合意したと発表した。両社が今後開発する前輪駆動もしくは後輪駆動の車両に搭載し、燃費を向上させたい考えだ。 - 自動車軽量化の鍵はマグネシウム合金? GMが熱間成形加工を実現
General Motors(GM)は、マグネシウム合金の板金を熱間成形で自動車の構造部品に加工する技術を開発した。比重が鉄の4分の1、アルミニウムの3分の2と軽いマグネシウム合金を使った自動車部品の採用が拡大すれば、燃費の向上につながる自動車の軽量化をさらに進められる可能性がある。