ホンダの2015年はスポーツカー復活元年、「NSX」と「S660」を投入しF1にも復帰:東京モーターショー2013
ホンダは、「第43回東京モーターショー2013」のプレスカンファレンスにおいて、次世代軽スポーツのコンセプトカーとして出展した「S660 CONCEPT」をベースにした車両を、2015年に量産する方針を表明した。
ホンダは、「第43回東京モーターショー2013」(2013年11月20日〜12月1日、東京ビッグサイト)のプレスカンファレンスにおいて、次世代軽スポーツのコンセプトカーとして出展した「S660 CONCEPT」をベースにした車両を2015年に量産する方針を表明した。
同社社長の伊東孝紳氏は、「S660 CONCEPTは、ミッドシップレイアウトならではの軽快で力強い走りと、抜群の安定感に加えて、ダイナミックなデザインが特徴。『とにかくカッコいいホンダらしいクルマを作りたい』という若い技術者の自由な発想を具現化した」と語る。
ホンダは2015年に、次世代スーパースポーツのコンセプトカー「NSX CONCEPT」をベースに開発した新型「NSX」の北米市場投入や、F1レースへの復帰を発表している。伊東氏は、F1復帰に向けて開発中のエンジンの動作音を聞かせた上で、「新時代のホンダミュージックに期待してほしい」と強い意気込みも述べている。
「フィット」ベースのコンパクトSUVは「ヴェゼル」
この他、11月22日発売の軽自動車「Nシリーズ」の第4弾モデル「N-WGN(エヌ ワゴン)」(関連記事:ホンダが「N-WGN」の外観を先行公開、「Nシリーズ」初の自動ブレーキも)とともに、12月20日発売の「フィット」ベースのコンパクトSUVの名称を「VEZEL(ヴェゼル)」と発表し、外観も披露した。
ヴェゼルは、「SUVの力強さ」、「クーペのあでやかさ」、「ミニバンの使いやすさ」を兼ね備えた車両として開発した。国内向けでは、排気量1.5l(リットル)の直噴ガソリンエンジンモデルと、同じエンジンにハイブリッドシステム「i-DCD」を組み合わせたハイブリッドモデルに、それぞれFF車と4WD車を用意するという。
また、2014年春には、i-DCDを搭載するハイブリッドコンパクトセダンを投入する計画である。2013年6月発売の「アコード ハイブリッド」、2014年秋に投入する3モーターハイブリッドシステム「SH-AWD」を搭載する新型「レジェンド」を含めて、ハイブリッドシステムを特徴とする「アース・ドリームス・セダンシリーズ」として拡販する方針だ。
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