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ダイハツの軽スポーツは樹脂外板で着せ替え、全高がミニバン並みの軽ワゴンも東京モーターショー2013

ダイハツ工業は、「第43回東京モーターショー2013」(2013年11月20日〜12月1日、東京ビッグサイト)において、軽スポーツのコンセプトモデル「KOPEN」や、ミニバン並みの全高を持つ軽ワゴン「DECA DECA」、同社が独自開発した液体燃料電池システムと搭載する「FC凸DECK」などを世界初公開する。

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「KOPEN」のボディ骨格

 ダイハツ工業は2013年10月30日、「第43回東京モーターショー2013」(2013年11月20日〜12月1日、東京ビッグサイト)の出展概要を発表した。スポーツカータイプの軽自動車のコンセプトモデル「KOPEN(コペン)」や、全高1850mmとワゴンタイプ登録車並みの車室スペースを特徴とする「DECA DECA(デカ デカ)」、同社が独自開発した液体燃料電池システムと搭載する「FC凸DECK(エフシー デコ デッキ)」などを世界初公開する。

 今回のダイハツ工業の出展テーマは、『PLAY Tomorrow! もっと軽にできること。』である。同社が得意とする小さなクルマの持つ楽しさ、可能性の広がりなどを訴求し、世界の人々に豊かな生活と心踊る明日がやってくるような近未来のクルマ・技術などを各出展物で表現するという。

 KOPENは、2012年9月まで販売していた「コペン(COPEN)」の後継となる軽オープンスポーツカーのコンセプトモデルである。最大の特徴は、樹脂外板をカバーケースのように脱着できるボディ骨格である。オープンスポーツとしての走行性能の進化に加えて、1つのボディ骨格で複数の意匠を楽しめる。「『新感覚・オープンスポーツ NEW FUN+』をコンセプトに、新しいクルマの価値とカタチを提案する」(同社)という。

 展示では、「スタイリッシュ&エモーショナルな独創的なスタイリング」をイメージした「KOPEN future included Rmz」と、「異素材質感で組合わせたボディが存在感を発揮する、タフ&アグレッシブなスタイリング」をイメージした「KOPEN future included Xmz」という2つの意匠を提案する。

「KOPEN future included Rmz」の外観(クリックで拡大) 出典:ダイハツ工業
「KOPEN future included Xmz」の外観(クリックで拡大) 出典:ダイハツ工業
「KOPEN」のボディ骨格(クリックで拡大) 出典:ダイハツ工業

全高1850mm、スーパーハイトワゴンタイプの全高を超える軽自動車

「DECA DECA」の外観
「DECA DECA」の外観(クリックで拡大) 出典:ダイハツ工業

 DECA DECAは、「新発想“スーパースペース”モデル」(同社)として提案する軽自動車のコンセプトモデル。同社の「タント」をはじめ、軽自動車で最も大きいスーパーハイトワゴンタイプの車両の全高は1750mm前後である。DECA DECAの全高はミニバン並みの1850mmとなっている。このため、高い着座位置による開放感のある広い視界はもちろん、より広い車室スペースも確保できる。両側に観音開きドアを採用しているので、長尺物や背高物の載せ降ろしが容易だ。

 FC凸DECKは、東京モーターショー2009で技術発表した「貴金属フリー液体燃料電池」を搭載するコンセプトモデルだ。前回の東京モーターショー2011では、商用車としての利用も想定した「FC商CASE」を出展したが(関連記事:ダイハツの環境対応車は2シーターEVと液体燃料電池車)、今回のFC凸DECKは軽トラックのような外観となっている。実際に、軽自動車規格を満たしているという。

「FC凸DECK」の外観(クリックで拡大) 出典:ダイハツ工業

 この貴金属フリー液体燃料電池を応用した発電機「FC-Dock(エフシー ドック) 20C」と「FC-Dock 5C」も披露する。燃料となるN2H4・H2O(ヒドラジン一水和物)の補給は、ボトル交換式を採用。劇物であるヒドラジン一水和物に直接触れることなく簡単かつ安全に燃料補給を行える。

左の写真は「FC-Dock 20C」と「FC-Dock 5C」。FC-Dock 5Cはスーツケースのように運搬できる。右の写真は、燃料補給用のボトルである(クリックで拡大) 出典:ダイハツ工業

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