「人と機械が共生する生産現場」をSysmacで実現――オムロン:SCF2013 開催直前情報
機械全体の制御を1つのコントローラで実現する“Sysmacオートメーションプラットフォーム”を基盤に「人と機械が共生する生産現場」を掲げるオムロン。SCF2013の同社ブースでは、それを実現するのための新技術・ソリューションが紹介される。
2013年11月6〜8日の3日間、産業分野の自動化・制御に関する最新の技術・製品が一堂に集結する「システムコントロールフェア2013(SCF2013)」が開催される。
SCF2013の開催に先立ち、MONOist FAフォーラムではSCF2013の特設ページを設け、注目企業の見どころ情報や新製品リリース、速報、イベントリポートなどを紹介する。
設計者の負荷増大を解決するSysmac
近年、生産機械の設計者は、制御の最新トレンドを駆使する機械設計の知識を高めつつ、マシン制御をつかさどるシーケンス制御、モーション制御、さらに国際規格に適合したセーフティ制御を同時に設計していかなければならず、負荷が増大している。
オムロンは前回のSCF2011で、マシンオートメーションコントローラを核に“One Connection”で入力機器から出力機器をシームレスにつなぎ、機械全体の制御を1つのコントローラで実現する「Sysmacオートメーションプラットフォーム」を披露(2011年11月19日の記事を参照)。制御機器のみならず、入力機器・出力機器、HMI機器、さらにセーフティ機器まで幅広くラインアップするなど、その後2年間でSysmac商品の拡充と進化を重ね、多くのユーザーの機械でSysmacのコンセプトを具現化してきた。
今回のSCF2013では、“Be the Automation Partner!〜Sysmacはオートメーションのベストパートナーへ!〜”をテーマに掲げ、Sysmacの提供を通じて真のベストパートナーを目指す同社の取り組みを、ブースで分かりやすく紹介するという。
同社が目指すオートメーションの姿は、センシング&コントロール技術を強みに進化を続ける“Sysmacオートメーションプラットフォーム”を基盤に、「人と機械が共生する生産現場」を実現すること。そのための新技術としてブースでは、次世代MMI(マンマシンインタフェース)技術や、モバイル技術・インターネット技術を採用したFAメンテナンス技術など先進の技術を参考出展する予定だ。また、Sysmac商品・新技術を実際に搭載した最新のロボット機械モデルなどを複数展示するという。
“Sysmacオートメーションプラットフォーム”では、国際標準のIEC 61131-3(JIS B3503)に準拠したプログラミング言語を採用し、全世界で標準的に使用可能な設計環境を提供している。「これにより、設計者の設計手順、プログラミングルールの習得時間を大幅削減するとともに、設計資産のグローバル展開の効率化に貢献している」(同社)。
ブースではこのIEC 61131-3(JIS B3503)に世界トップレベルで適合したプログラミングツールを用いて、開発工数を削減する数々の最新プログラム手法を紹介する他、SCF2013技術講演会では、ロジック制御と安全制御の統合技術が分かる「Sysmacオートメーションプラットフォームの進化 〜安全制御の統合〜」と題した講演が行われる予定だ。
システムコントロールフェア2013(SCF2013)
会期 | 2013年11月6日(水)〜8日(金) |
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時間 | 10:00〜17:00 |
会場 | 東京ビッグサイト |
オムロン | ブースNo.:S-01 |
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