三輪バイク「Spyder RT」の運転感覚は“人馬一体感”:仲村トオルも絶賛
前2輪/後1輪の三輪バイク「Spyder RT」をBRPジャパンが発表。アクティブ派俳優の仲村トオル氏も絶賛の、その異次元ドライビング感覚とは?
BRP(カナダ ケベック州)の日本法人・BRPジャパンは2013年10月3日、トライク(前2輪/後1輪の三輪バイク)「Spyder RT」の2014年モデルを発表した。従来モデルと比べエンジンがV型2気筒(990cc)から直列3気筒(1330cc)に変更され、デザインも大幅にブラッシュアップした。価格は標準モデルのSpyder RTが198万4500円、電子式リアエアコントロールサスペンションなどを備えたSpyder RT-Sが267万7500円、最上位モデルのSpyder RTリミテッドが290万8500円。
Spyder RTはフロント2輪、リア1輪という構成の「Yアーキテクチャ」が特徴。バイクの開放的なフィーリングと自動車の安定したドライビングを両立しているという。1330ccという大排気量ながらも大型二輪運転免許は必要なく、自動車運転免許(普通自動車第一種免許)で運転することができる。
カナダ大使館で行われたSpyder RTの発表会では、スペシャルゲストとして俳優の仲村トオル氏が登場。バイク/自動車の両方を乗りこなし、乗馬も得意というアクティブ派の仲村氏は、事前に行われたSpyder RT試乗会の感想として「どんな乗り物にもなかった、開放感と安心感が共存している感覚。コーナーリングは“たくましい足の馬を意のままに操る”ような人馬一体感」と三輪バイクの異次元なドライビング感覚を語った。
Spyder RTは、制動時の車輪ロックを防ぐABSやリアタイヤのスピンを制御するトラクションコントロール、ハンドリングを制御するスタビリティコントロールシステム、セミAT、リバース(バックギア)、パワステ、クルーズコントロールなど自動車向けのテクノロジーを数多く搭載している。
「特に“止まる”の安心感は秀逸。ブレーキを思い切りかけられる。(自動車の安全装備を備えた)いたれりつくせり感がいい」(仲村氏)。
新開発の直列3気筒1330cc「Rotax」エンジンは115馬力(85.8kW)で最大トルクは131.1Nm(5000rpm時)を発生し、従来モデルよりも約40%トルク向上を図っている。燃費も改善されており、ガソリン満タン時(タンク容量26L)には362.1kmの連続走行が行えるという。
Spyder RTの特徴的なデザインについては「すごく存在感のあるのに、風景になじんているたたずまい、まるで優秀な俳優のような印象を受けた」と仲村氏。バイクに比べるとややフロントヘビーな印象を受けるSpyder RTだが、その取り回しについて「意外と狭い所にもスイスイ入っていけた。フロント(2輪部分)が入ってしまえばもう後ろ(1輪部分)は気にしなくていいのも運転のしやすさにつながっている。フロントが2輪という絶対的な安定感は、バイクを経験したことのない人にも運転へのハードルが低い」と絶賛していた。
Spyder RTは全国13社の正規販売代理店を通じて2013年11月から販売を開始する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- トヨタが10年をかけて進化させたパーソナルモビリティ、「i-ROAD」が市街を走る
トヨタ自動車が、「第83回ジュネーブ国際モーターショー」で公開した、都市内部の近距離移動に用いる超小型電気自動車(EV)「i-ROAD」は、同社が10年かけて進化させてきたパーソナルモビリティの最新コンセプトだ。市街を走行するi-ROADのイメージ映像が、Youtubeで公開されている。 - ヤマハ発動機が前2輪/後1輪の三輪バイクを開発中、2014年に発売
ヤマハ発動機は、前2輪/後1輪の三輪バイク「Leaning Multi Wheel(LMW)」を2014年末までにグローバル市場に投入する。LMWは、その名の通り、左右に曲がる際には、前2輪を制御して車両を傾けるリーニング(Leaning)メカニズムを用いる。 - イカすクルマニュース2012年度ランキング! トップはうわさの超小型EV
MONOistオートモーティブフォーラム開設1周年記念! 編集担当が「こいつぁすごいぜ!」と独断で判断した自動車関連のニュース「イカすクルマニュース」の2012年度ランキングトップ10を発表します!!