ヤマハ発動機が前2輪/後1輪の三輪バイクを開発中、2014年に発売:リーニングメカニズム搭載
ヤマハ発動機は、前2輪/後1輪の三輪バイク「Leaning Multi Wheel(LMW)」を2014年末までにグローバル市場に投入する。LMWは、その名の通り、左右に曲がる際には、前2輪を制御して車両を傾けるリーニング(Leaning)メカニズムを用いる。
ヤマハ発動機は2013年7月3日、東京都内で開いた事業説明会において、前2輪/後1輪の三輪バイクを開発中であることを明らかにした。2014年末までに、グローバル市場に投入する方針である。
この三輪バイクの名称は「Leaning Multi Wheel(LMW)」。その名の通り、左右に曲がる際には、前2輪を制御して車両を傾けるリーニング(Leaning)メカニズムを用いる。車輪の数は、前2輪/後1輪の合計3輪なので、マルチホイール(Multi Wheel)となる。二輪車と比べると、停車時や走行時の安定性は高い。
事業説明会に出席した同社社長の柳弘之氏は、報道陣の質問に対して、発売時期は2014年の前半、価格は100万円以下を目標に開発を進めていると回答した。さらに、発売時期や具体的な仕様は明らかにしなかったものの、小型の四輪車も開発中だという。
トヨタの「i-ROAD」と同じ機構
前2輪/後1輪の車両というと、トヨタ自動車が2013年3月に発表した、都市内部の近距離移動に用いる超小型電気自動車(EV)のコンセプトカー「TOYOTA i-ROAD(以下、i-ROAD)」が思い起こされる(関連記事:トヨタが10年をかけて進化させたパーソナルモビリティ、「i-ROAD」が市街を走る)。
i-ROADも、LMWと同様に、左右に曲がる際に前2輪を制御して車両を傾ける機構を備えている。欧州では、同様の機構を持つ三輪バイクをPeugeot CitoroenやPiaggioが発売しており、一定の認知が得られているようだ。
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