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20万円値下げの「プリウスPHV」、年間販売目標台数も4分の1に引き下げ電気自動車

トヨタ自動車は、プラグインハイブリッド車「プリウスPHV」の税込み価格を20万円値下げした。2012年1月の発売当初に設定した、3万5000〜4万台という国内年間販売目標台数も1万台以上に引き下げている。

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トヨタ自動車の「プリウスPHV」

 トヨタ自動車は2013年9月30日、プラグインハイブリッド車「プリウスPHV」を一部改良するとともに、価格を改定したと発表した。

 最も安価な「Lグレード」の税込み価格は、2012年11月に一部改良した際の305万円から285万円に下がった。2013年度の「クリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金(CEV補助金)」に申し込めば30万円の補助金が得られるので、実質価格は255万円となる。なお、従来のLグレードはCEV補助金が33万円だったので、実質価格は272万円だった。CEV補助金を含めると、値下げ幅は17万円になる。

 Lグレードよりも装備が充実している「Sグレード」と「Gグレード」、「Gグレード“レザーパッケージ”」も約20万円値下げした。税込み価格はそれぞれ、Sグレードが300万円、Gグレードが320万円、Gグレード“レザーパッケージ”が399万8000円である。これらの上級グレードはCEV補助金が25万円と少ないため、値下げ幅も12万円にとどまった。

トヨタ自動車の「プリウスPHV」
トヨタ自動車の「プリウスPHV」。写真は「Gグレード」で、リヤエンブレムをLEDイルミネーション付きに変更している(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

「レーザースクリューウェルディング」採用でボディ剛性を向上

 今回の一部改良では、値下げの他に、商品力を高めるための改善も行っている。まず、全てのグレードで、従来のスポット溶接より溶接打点間のピッチを細かくすることができる「レーザースクリューウェルディング」を採用してボディ剛性を高めた。これによって、振動や騒音を低減し、より優れた乗り心地や操縦安定性も実現できたとしている。

 実質購入価格の値下げ幅が小さいLグレード以外では、エクステリアやインテリアの質感を高めるための改良が施されている。

 エクステリアでは、リヤエンブレムをLEDイルミネーション付きに変更し、新意匠のアルミホイール(センターオーナメント付き)、クローム調加飾を施したサイドガーニッシュやアウトサイドドアハンドルなどを採用した。インテリアでは、助手席のインストルメントパネルのアッパー部やアッパーボックス部、フロントカップホルダー部にソフトパッド表皮を採用。センタークラスターやドアスイッチベースに木目調加飾を、エアコン吹き出し口に加飾を施し、上質感を追求したという。

左側の写真は、「Sグレード」のインテリア。助手席周辺にソフトパッド表皮を採用するなど質感を高めた。右側の写真は、LEDイルミネーション付きに変更したリヤエンブレムである(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

年間販売目標台数を4万台から1万台に引き下げ

 プリウスPHVは2012年1月から国内販売を開始した。発売当初は、国内の年間販売目標台数を3万5000〜4万台に設定していたものの、2013年8月までの累計販売台数は約1万4000台にとどまっている。

 トヨタ自動車は、今回の一部改良と併せて、当面の国内年間販売目標台数を1万台以上に引き下げた。充電インフラの整備が進む2010年代後半に、年間2万台以上の国内販売を目指すとしている。

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