ダッソー、疲労解析技術の英Safe Technologyを買収――耐久性予測を強化:PLMニュース
ダッソーは、疲労解析技術を提供する英Safe Technologyを買収した。同社のシミュレーション・アプリケーション「SIMULIA」を強化し、精度の高い耐久性予測シミュレーションの実現を目指す。
仏ダッソー・システムズ(以下、ダッソー)は2013年9月13日、疲労解析技術の英Safe Technologyを買収したことを発表した。Safe Technologyは耐久性シミュレーションのアプリケーション群「fe-safe」を展開しており、今回の買収によりダッソーのリアリスティックシミュレーションアプリケーション「SIMULIA」を強化し、精度の高い耐久性予測シミュレーションの提供を目指す。買収は2013年8月7日に完了。買収価格は非公表だという。
Safe Technologyは疲労解析の専門企業で、その主力アプリケ―ションである疲労寿命評価プログラムである「fe-safe」は、米ゼネラル・モーターズ、米キャタピラー、米カミンズ、米エマソン・クライメイト・テクノロジーズなど、500社を超える顧客を保有している。Safe Technologyは15年以上に渡りダッソーと協業しSIMULIAとの連携を深めてきていたという。
買収について、ダッソーの社長兼CEOであるベルナール・シャーレス氏は「高度な疲労・耐久性解析のためのソフトウェア・ソリューションは製品設計プロセスにおいて重要な役割を果たす。Safe Technologyにより、ダッソー・システムズのSIMULIAが提供する速く正確な製品寿命予測やシミュレーションのための構造解析機能がさらに強化される」とコメントしている。
ダッソーは、2013年8月にCAEベンダーの独SFEを買収を発表した他、2013年6月にはMESベンダーの米アプリソ、2013年5月には射出成型シミュレーションの仏SIMPOEの買収を発表するなど、M&Aによるポートフォリオ拡大を積極的に進めている。
世界同時開発を推進するには?:「グローバル設計・開発コーナー」
世界市場を見据えたモノづくりを推進するには、エンジニアリングチェーン改革が必須。世界同時開発を実現するモノづくり方法論の解説記事を「グローバル設計・開発」コーナーに集約しています。併せてご参照ください。
海外の現地法人は? アジアの市場の動向は?:「海外生産」コーナー
独立系中堅・中小企業の海外展開が進んでいます。「海外生産」コーナーでは、東アジア、ASEANを中心に、市場動向や商習慣、政治、風習などを、現地レポートで紹介しています。併せてご覧ください。
関連記事
- ダッソーがアプリソを2億500万ドルで買収――グローバル製造オペレーションの管理を強化
- ダッソー、BMWのパートナー企業のCAEベンダー 独SFEを買収
- ダッソー、フランスの射出成型シミュレーション企業SIMPOEを買収
- ダッソー・システムズ、IBMの営業・サポート部門を統合
- 「空飛ぶ自転車」が本当に空を飛んだ!――ダッソーの3次元ソフトで製作
- 「製造マネジメント」全記事一覧
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.