安川電機、自動車製造ラインなどに向けた産業用ロボット3機種とコントローラ発売:FAニュース
主に自動車などの製造ラインにおける生産性向上を目的に開発。3機種のうちのハンドリングロボットによって、食品・医薬品・化粧品など、産業用ロボットの導入が進んでいない産業においても、自動化を促す。
安川電機は2013年8月29日、アーク溶接ロボット「MOTOMAN-MA1440」、スポット溶接ロボット「MONOMAN-MS210/MS165」、ハンドリングロボット「MONOMAN-MH12」の産業用ロボット3機種と、新型コントローラ「DX200」を同年9月2日に世界同時発売すると発表した。
MOTOMAN-MA1440は、可搬質量を従来比2倍の6kgに増やし、大型機種でなければ搭載できなかった各種センサーやサーボトーチに対応した。また、軸合成速度を2070°/sから2150°/sに高速化。新型コントローラのDX200によって、最適な溶接電流・溶接電圧を簡単に設定できるようにした。
MONOMAN-MS210/MS165では、軸速度を最大25%向上。ロボット幅を25%削減して小型化した上、スポットガン艤装時の可搬質量210kgと大型スポットガンにも対応した。こちらもDX200により、電動ガンのセットアップが簡易化されている。
MONOMAN-MH12でも、可搬質量を従来比2倍の12kgと大幅に増やした。流線型の干渉レスアームを採用することで、搬送物との干渉を減らし、ロボットが作業できる領域を広げている。
主に自動車や機械関連部品の製造ラインにおける生産性向上を目的に開発した製品だが、ハンドリングロボットのMONOMAN-MH12については、食品・医薬品・化粧品など、これまで産業用ロボットをあまり導入してきていない産業における組み立て・搬送の自動化ニーズに応えるものだ。価格はオープン。
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