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いよいよiPhoneケースの3次元モデル、完成!パーソナル3次元プリンタ入門(7)(3/3 ページ)

iPhoneケースの3次元モデリング編のフィナーレ。カメラやフラッシュの逃げを入れたり、デザインを加えたりしていく。

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Rを付ける

 仕上げとして、3次元形状の角となっている部分にRを付けていきます。Rづけは安全面、耐久性、強度アップ、成形性の向上などのために、必ず必要な作業です。Rを付けると3次元形状が複雑になり、その後のモデリングをやり辛くなるため、通常モデリングの最後に行います。

:「Creo Elements Direct Modeling Express 4.0」は変更履歴の管理ができないため、Rを付けた後は、3次元データの修正が難しくなる場合があります。もし、修正したい場合にデータを復元できるように、ここで一度データを保存しておきましょう。

 まずケース底面の外形エッジにRを付けます。「Modeling」タブの「ブレンド」を選択します。


ブレンドを選択

 ケース背面の外形のエッジを選択し、ダイアログボックスの「半径」に「1」を入力し、「了解」ボタンで入力を終了します。


背面のエッジにR1を設定

 次に壁の切り欠き部分の断面のエッジとなっている部分にRを付けます。「ブレンド」で、半径に「1」を入力し、断面のエッジにR1を付けていきます。


切り欠きの断面エッジにR1を設定

 ケース壁の切り欠きの根本部分に、Rを付けます。「ブレンド」を選択して、半径に「3」を入力、計6カ所に順々にRを付けていきましょう。


壁の根本にR3を付ける

 最後に前面の外形にもRを付けていきます。「ブレンド」を選択して、半径に「0.5」を入力、前面の外形エッジのどこかを選択すると、前面の外周全てにRが付きます。ここまでで行ったR付けは順番を間違えると、3次元形状として成立せず、エラーとなる場合があるので気を付けましょう。


ケース前面の外形にR0.5を設定

 これで第5回で描いたポンチ絵に描いた通りのiPhone5ケースの完成です!


iPhoneケースの完成

 次回は、今回作成したデータを3Dプリンタで出力します!

Profile

森田浩史(もりた ひろふみ)

早稲田大学大学院機械工学科卒業。家電メーカーでカーナビの機構設計に従事。SIerでの勤務後、フリーランスを経てチームラボへ入社。Webシステムの構築をしながらチームラボMAKE部でハード、ソフトを問わずモノづくりに携わっている。

筆者ブログ:「3Dプリンターにバンザイ!」



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