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スーパーGTに「NSX」が帰ってくる、MRレイアウトでレーシングハイブリッド搭載その名も「NSX CONCEPT-GT」

ホンダは、2014年のスーパーGT GT500クラスの参戦車両である「NSX CONCEPT-GT」を公開した。レース専用に新開発した排気量2.0lの直列4気筒直噴ターボエンジンをMR(ミッドシップエンジン・リヤドライブ)レイアウトで配置し、「レーシングハイブリッドシステム」を搭載する。

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「NSX CONCEPT-GT」の外観

 ホンダは2013年8月16日、SUPER-GT(スーパーGT)の2013年第5戦が開催される鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)において、2014年のスーパーGT GT500クラスの参戦車両である「NSX CONCEPT-GT」を公開した。

 NSX CONCEPT-GTは、2012年1月の「北米国際自動車ショー(デトロイトショー)」で公開した、スポーツカー「NSX」のコンセプトモデル「NSXコンセプト」をベースに開発したGTレースカーである。2014年から採用されるスーパーGT GT500クラスの新レギュレーションに適合するとともに、レース専用に新開発した排気量2.0l(リットル)の直列4気筒直噴ターボエンジンをMR(ミッドシップエンジン・リヤドライブ)レイアウトで配置し、レースカー専用のハイブリッドシステム「レーシングハイブリッドシステム」を搭載する。

「NSX CONCEPT-GT」の外観(クリックで拡大) 出典:ホンダ

 エンジンの型式は「HR-414E」で、最高出力は400kW以上、最大トルクは516Nm以上。2012年のスーパーGT GT300クラスから参戦中の「MUGEN CR-Z GT」に搭載されているレーシングハイブリッドシステムはモーターの最高出力が50kWだったが、NSX CONCEPT-GTでは「レーシングハイブリッドII」という名称となっていることもあり、さらなる改良が施されている可能性が高い。

新型「NSX」の市販モデルとイメージを一致させる

 2014年のスーパーGT GT500クラスの新レギュレーションは、ドイツツーリングカー選手権(DTM)との交流やコスト削減を意識して策定されており、モノコックやエンジン、部品を共通化している。排気量2.0lの直列4気筒直噴ターボエンジンは、2014年のスーパーフォーミュラ(SF)でも使用される。また、共通モノコックはFR(フロントエンジン・リヤドライブ)レイアウトが前提となっている。

 ホンダは2015年に新型NSXを市販する予定。新型NSXは、初代NSXと同様に軽量のボディに次世代の直噴V型6気筒エンジンをMRレイアウトで配置し、モーターを3個使用するハイブリッドシステム「Sport Hybrid SH-AWD」と組み合わせることが発表されている。

 NSX CONCEPT-GTは、この新型NSXの市販モデルとイメージを一致させるため、MRレイアウトとともにレーシングハイブリッドシステムを採用している。しかし、本来FR用に設計された共通モノコックを使ってMRレイアウトを実現するのは難しい。MRレイアウトのために、エンジンやギヤボックスをモノコック後部に配置すると、モノコックが前に突き出すことになり、重量配分もリヤ側に偏ってしまう。ホンダは、レーシングハイブリッドシステムの二次電池パックをはじめとする重量物の配置や車両全体のパッケージングを適正化することで、これらの課題をクリアしたという。

 ホンダのGTプロジェクトリーダーを務める本田技術研究所 主任研究員の松本雅彦氏は、「共通モノコックを使用した上でMRレイアウトならではの特性やフォルムを作り出し、市販されるNSXとイメージを一致させることは大変難しい仕事だった。そして、性能的にFR(レイアウトのGTレースカー)と肩を並べるには、今後もまだ詰めていく必要がある」と述べている。

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