ホンダが新型「NSX」の試作車両を初公開、インディ第14戦でデモ走行を披露:米国市場を強く意識
ホンダの米国法人American Honda Motorは、新型「NSX」の試作車両を、2013年8月4日開催のインディカー・シリーズ第14戦の決勝レースで世界初公開し、デモンストレーション走行を行うと発表した。
ホンダの米国法人American Honda Motorは2013年7月25日(米国時間)、2015年に北米市場で発売する新型「NSX」の試作車両を、インディカー・シリーズ第14戦「ホンダ・インディ200・アット・ミッドオハイオ」(米国オハイオ州ミッドオハイオ・スポーツカー・コース)の決勝レース(2013年8月4日開催)で世界初公開し、デモンストレーション走行を行うと発表した。
新型NSXは、ホンダの米国研究開発子会社であるHonda R&D Americasで開発が進められている。量産も、メアリズビル四輪車工場(オハイオ州)に隣接する新工場「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター」で行われる予定。米国を中心に展開している高級車ブランド「Acura」から発売されることを含めて、米国市場を強く意識した車両となっている。米国で人気のモータースポーツであるインディカー・シリーズで世界初公開するのは、当然の流れだ。
新型NSXは、軽量のボディに次世代の直噴V型6気筒エンジンを初代NSXと同様にミッドシップレイアウトで配置し、モーターを3個使用するハイブリッドシステム「Sport Hybrid SH-AWD」と組み合わせる。前輪の左右を独立した2個のモーターで、後輪はDCT(デュアルクラッチトランスミッション)で接続したV型6気筒エンジンとモーターで駆動するスーパースポーツモデルである。
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