PTCが米エニグマを買収――SLMをさらに強化:製造マネジメントニュース
米PTCは、アフターサービス分野のソフトウェア開発ベンダーである米エニグマを買収した。PTCが得意とするSLM分野をさらに強化する狙いだ。
米PTCは2013年7月16日(現地時間)、アフターサービス分野のソフトウェア開発ベンダーである米エニグマ(Enigma)を買収したと発表した。買収により、同社が強みとして提供するサービスライフサイクル管理(SLM)ソリューションを強化していく方針だ。
PTCは2012年に米サービジスティクスを買収し、SLM(サービスライフサイクルマネジメント)事業を強化。PLMシステムによる製品情報管理とともに、コールセンター業務やクレーム処理、パーツ管理などのライフサイクルを管理するメリットを訴えている(関連記事:サービス部門をプロフィットセンターへ――サービスは利益を生み出す宝の山)。今回のエニグマの買収により、同分野をさらに強化し製造業におけるサービス事業の収益化を推進する方針だ。
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エニグマの製品は、幅広いサービス情報を集約し、用途に適合し活用できる形で提供できるアフターサービスの情報プラットフォームを提供するもの。航空・宇宙、防衛など向けのアフターサービスソフトウェア「InService MRO」や電子部品カタログ「InService EPC」などの製品を提供している。
PTCにエニグマの技術が加わることで、サービス部門における幅広い技術コンテンツ提供が可能となり、アフターサービスを行う技術者やエンドユーザーを効果的にサポートできるとしている。例えば、社内に点在するサービス関連情報(製品の技術情報など)を、PTC製品以外で作成したものも含め全て集約し、1つの情報基盤でアフターサービスを行えるようになる。
PTC SLMセグメント ディビジョナルバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのリー・スミス(Lee Smith)は「2社のソリューションを組み合わせることで、情報の保管場所に関係なく、必要な情報を必要な人が必要な時に入手することが可能になる」とコメントしている。
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