ロボット宇宙飛行士「KIROBO」の打ち上げ日程が決定! 8月4日午前4時48分ごろ:「こうのとり」4号機に乗って
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力の下、電通、東京大学 先端科学技術研究センター、ロボ・ガレージ、トヨタ自動車が開発を進めてきたロボット宇宙飛行士「KIROBO(キロボ)」がついに完成。2013年8月4日午前4時48分ごろ、H-IIBロケット4号機に搭載される宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機に乗って、種子島宇宙センターより打ち上げられることが決定した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力の下、電通、東京大学 先端科学技術研究センター(東大先端研)、ロボ・ガレージ、トヨタ自動車(トヨタ)が開発を進めてきたロボット宇宙飛行士「KIROBO(キロボ)」がついに完成した(関連記事:2013年、宇宙に旅立つヒト型ロボットの本当の使命とは?)。
KIROBOとは、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟で、日本人宇宙飛行士である若田光一氏と一緒に滞在するヒト型コミュニケーションロボットである。「KIBO ROBOT PROJECT(きぼうロボットプロジェクト)」と名付けられたプロジェクトの下、東大先端研とロボ・ガレージがロボット本体の開発と動作生成を、トヨタが音声認識を用いたロボットの知能化を、電通が会話コンテンツ作成とプロジェクトのとりまとめを実施。2013年6月26日、打上げに必要な審査・実験を全て通過し、完成したことを発表した。
公式サイトによると、KIROBOはロボット宇宙飛行士になるために、「無重力試験」「騒音試験」「EMC試験」「結合試験」「加振力試験」「オフガス試験」「熱解析試験」「振動試験」「電圧降下試験」など、全部で“12の試練(テスト)”をクリアしたという。各試験の様子などを動画で見ることができる。
今回の完成を受け、KIROBOは、2013年8月4日午前4時48分ごろ、H-IIBロケット4号機に搭載される宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機に乗って、種子島宇宙センターより打ち上げられることが決定した。そして、同年11〜12月ごろからISSに滞在予定の若田氏の到着を待ち、日本実験棟内にて、世界初となる「宇宙における人とロボットとの会話実験」が実施される計画だ。なお、KIROBOの地球への帰還は2014年12月以降を予定している。
ちなみに、宇宙に旅立つKIROBOの他、地上用として同プロジェクトの活動紹介やバックアップとして用いられる「MIRATA(ミラタ)」も併せて開発されている。両ロボットの仕様は次の通りだ。身長約34cm、全幅約18cm、奥行き約15cm、重量1000g。日本語を話し、音声認識、自然言語処理、音声(発話)合成、情報通信機能、コミュニケーション動作、顔認識カメラ、記録用カメラなどを備える。
ロボット開発の最前線
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