おフランス生まれのヒューマノイド「NAO」がついに日本語をマスター!?:ROBOTECHでお披露目ざます
仏アルデバラン・ロボティクス(Aldebaran Robotics)は、自律型ヒューマノイドロボット「NAO Next Gen(NAO Next Generation)」を、2013年7月3〜5日の3日間、東京ビッグサイトで開催される「ROBOTECH 次世代ロボット製造技術展」に出展。日本語能力が向上したNAOの最新機能を披露する。
仏アルデバラン・ロボティクス(Aldebaran Robotics)は2013年6月26日、同社の自律型ヒューマノイドロボット「NAO」の最新版である「NAO Next Gen(NAO Next Generation)」を、同年7月3〜5日の3日間、東京ビッグサイトで開催される「ROBOTECH 次世代ロボット製造技術展」に出展すると発表した(東2ホール B-09)。展示会では、日本語能力が向上したNAOの最新機能が披露されるという。
NAOは、「歩く」「見る」「聞く」といった基本機能に加え、人間や他のNAOと双方向でのコミュニケーションが可能な、全長57cmの人型ロボット。ユーザー自身が自由にプログラミングすることも可能なため(SDKが用意されている)、現在、世界70カ国の教育・研究機関などで3500体以上が活用されているという。既に日本では200体以上が利用されており、大学などでは、ロボット工学、人工知能、コンピュータサイエンス、情報工学、機械学習、スマートハウス、画像処理、パターン認識などの応用分野で広く活用されているという。
ボディは、電気モーターとアクチュエーターを主要部品に構成され、25の関節自由度を持つ。また、さまざまな機能を実現するために、カメラ×2、マイク×4、ソナー距離計、赤外線エミッターおよびレシーバー×2、慣性ユニット、触覚センサー×9、圧力センサー×8、音声合成装置、LEDライト、ハイファイスピーカー×2などが搭載されている。頭部には、メインCPUとしてインテルAtomプロセッサ(1.6GHz)を採用し、OSとしてLinuxが動作している。
同社は、日本市場での展開を強化すべく、NAOの保守と日本での発展の足掛かりとして、責任者(谷崎敦氏)を配置。ROBOTECH 次世代ロボット製造技術展への出展は、その活動の最初のステップだとし、日本市場に対してNAOをこれまで以上に訴求していきたい考えだ。展示会では、冒頭で紹介した日本語能力の向上の他、各種デモンストレーションが予定されている。
ロボット開発の最前線
関連記事
- “動くプラモデル”を3Dプリンタ×Arduino×Raspberry Piで実現!? 低価格ロボキット「RAPIRO」
機楽は、はんだ付け不要の低価格ロボット組み立てキット「RAPIRO(ラピロ)」を開発。製品化に向けたプロジェクトを、英国発のクラウドファンディングサービス「Kickstarter」で立ち上げた。 - クイズや占いもできる、未来型おしゃべりロボ「ROBOTALK」
岡村製作所は、未来型のおしゃべりロボット「ROBOTALK(ロボトーク)」を発売した。人とのコミュニケーションに特化し、デスクや会議室だけではなく、オフィスなどの受け付けや店舗内、病院や介護施設での利用などを想定する。 - ケンケン、手酌、聖徳太子!? ――自律性と状況適応能力が向上、新型ASIMO誕生
ホンダは、知的能力・身体能力・作業機能を向上させたヒューマノイドロボット「新型ASIMO」を発表した。従来の「自動機械」から「自律機械」へと進化を遂げたという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.