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「一家に1台の津波シェルター」から「進化する防災無線」まで――中部ライフガードTEC2013防災・減災・危機管理展(3/3 ページ)

東日本大震災以降、防災・減災への関心が高まっている。南海トラフ巨大地震が懸念される中部地区で、防災・減災をテーマにした展示会が初めて行われた。注目の展示をピックアップして紹介する。

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近未来の消防車――モリタホールディングス

 消防車両を手掛けるモリタホールディングスが展示していたのが、林野火災用消防車のコンセプトカー「Wildfire Truck」。2010年にドイツで開催された世界最大の防火・防災見本市「インターシュッツ」でお披露目されるやいなや一躍脚光を浴び、2011年には米国で最も権威のあるデザイン賞「IDEA賞」のCommercial And Industrial Products部門において、最高賞の“金賞”を受賞している。

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林野火災用消防車のコンセプトカー「Wildfire Truck」

 「山火事を想定した消防車のコンセプトカー。山の中で通信が遮断してしまったときも、衛星通信によって現場の様子を伝えたり、外部からの指示を受けたりといった情報のやりとりが行える」(同社)。

 もちろんタンクや放水銃も備えているので、走りながらの消火活動も行える。同社が業界に提案し、現在では多くの消防車に採用されている泡を使った消火システム「CAFS(Compressed Air Foam System:圧縮空気泡消火装置)」も装備しており、少量の水で高い消火性能を誇る。

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泡を使った消火システムも装備

 ロボットアニメに出てきそうな特徴的なその外観は、外装にFRPを使うことで、それまでの鋼板ではできなかったデザインを実現している。FRP採用により車両重量を大幅に削減できるため燃費効率の向上にも貢献。大量生産も可能になったため、コストダウン効果も期待できるという。

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運転席後部に設けたオペレーションデッキ。災害最前線での情報受発信基地として消防本部やヘリコプターなどと情報を送受信することができる

防災・災害対策技術

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3.11 東日本大震災の発生以降、防災・災害対策に関連する技術に、ますます注目が集まっています。自然災害、原発対応、被災地支援といった各分野における最新技術や取り組みを紹介します。

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