電池パック交換式EVが復活!? テスラCEOが「モデルS」による実演を予告:電気自動車
Tesla Motors(テスラ)が、セダンタイプの電気自動車(EV)「モデルS」を使った電池パック交換のデモンストレーションを行う。同社CEOのイーロン・マスク氏が、自身のTwitterで明らかにした。
Tesla Motors(テスラ)は、2013年6月20日(米国時間)の20時から、米国カリフォルニア州ホーソンにある同社のデザインスタジオで、セダンタイプの電気自動車(EV)「モデルS」を使った電池パック交換のデモンストレーションを行う。これは、同社CEO(最高経営得責任者)のElon Musk(イーロン・マスク)氏が、自身のTwitterで明らかにしたもの。
マスク氏は、電池パック交換の実演予告に続けて「百聞は一見にしかず(Seeing is Believing)」とコメント。さらに、「今まで発売された全てのモデルSで電池パック交換が可能だ」と述べている。
「モデルS」の電池パック交換時間は5分程度
テスラのバッテリー技術部門でディレクターを務めるKurt Kelty氏は、2012年8月に来日した際、「モデルSは、工場での最終組み立てを容易に行えるように設計したこともあり、整備工場などにおける電池パックの交換時間は5分程度と極めて短い」と説明している(関連記事:テスラが「モデルS」の車台を公開、「容量当たりの電池コストを大幅に低減」)。もし5分で満充電の電池パックに交換できるのであれば、充電出力が120kWに達する同社独自の急速充電システム「スーパーチャージャー」と比べてもはるかに早く充電を終えられることになる。
電池パック交換式EVは、内燃機関車に燃料を補給するのと比べて、充電時間が長いというEVの課題を解決するために、Better Place(ベタープレイス)などが提唱してきた。しかし、ベタープレイスが2013年5月に破綻したことにより、電池パック交換式EVというコンセプトは市場に受け入れられないという見方が強まっていた(関連記事:電池パック交換式EVは顧客満足を得られず、ベタープレイスが会社清算へ)。
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