「Windows Embedded Compact 2013」の一般提供を開始、マイクロソフト:パフォーマンスと開発効率が向上
Microsoftは、特定用途の小型組み込み機器向けOSの最新版「Windows Embedded Compact 2013」の一般提供を開始した。パフォーマンス向上が図られている他、開発環境として「Visual Studio 2012」をサポートした。
米Microsoft(マイクロソフト)は2013年6月13日(米国時間)、“Windows CE”の流れをくむ、特定用途の小型組み込み機器向けOSの最新版「Windows Embedded Compact 2013(以下、Compact 2013)」の一般提供を開始した。
Compact 2013では、メモリ管理やネットワーキング機能といったOSのコア機能の改良がなされた他、ファイルシステムのパフォーマンス向上、起動の最適化、各種通信のサポートおよびクラウドとの接続性の向上などがなされているという。また、一世代前の「Windows Embedded Compact 7」(関連記事1)では、開発環境として「Visual Studio 2008」が用いられていたが、Compact 2013では最新の「Visual Studio 2012」をサポート。改良されたコンパイラや各種機能、ツールなどにより、開発者の負荷が軽減されるとする。
x86とARMアーキテクチャをサポートし、リアルタイム性とハードウェアの柔軟性が求められる特定用途の小型組み込み機器の開発に用いられる。具体的には、FA分野で用いられるPLC(Programmable Logic Controller)や表示器/HMI(Human Machine Interface)、リテール分野などで活用されるRFIDスキャナー、そして、ヘルスケア分野における携帯型超音波機器や臨床検査装置などである。
Compact 2013は、既に提供が開始されている「Windows Embedded 8 ファミリ」(関連記事2)とともに、同社が掲げる「インテリジェントシステム」のビジョンを実現する上で欠かせない、組み込み機器向けのプラットフォームとして位置付けられている(関連記事3)。
現在、OEMや開発者向けにCompact 2013の製品ページ(英語)が公開されており、そこから試用版のダウンロードも行える。
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