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超小型EVのモデルケース、NEVを手掛ける米国ベンチャーMilesEVが破産申請:電気自動車
米国の電気自動車(EV)ベンチャーであるMiles Electric Vehicles(MilesEV)が連邦破産法11条の適用を申請した。米国の一部地域で公道利用が認められている近隣走行用EV(NEV)の開発と販売を手掛けていた。
米国の電気自動車(EV)ベンチャーであるMiles Electric Vehicles(MilesEV)が連邦破産法11条の適用を申請したことが明らかになった。2013年6月11日(米国時間)、裁判所の資料開示で判明した。
同社は、2013年5月に破産したCoda Automotive(関連記事:氷河期を迎える米国EVベンチャー、CODA Automotiveが経営破綻)の創業者でもあるMiles Rubin氏が2004年に創業した。カリフォルニア州サンタモニカに本拠を置く。2005年には、大学や公園など公有/私有の敷地内での移動に適した小型EV「ZX40」の販売を開始した。ZX40は、米国の一部地域で公道利用が認められている近隣走行用EV(NEV:Neighborhood EV)であり、走行速度は時速40km以下に制限されている。また、米国内で初めて、法規制に適合して市販された中国製EVとしても知られている。
NEVは、日本国内で法整備が進みつつある2人乗り超小型自動車(関連記事:超小型車の認定は軽自動車をベースに保安基準を緩和、地方公共団体が窓口に)のモデルケースの1つである。米国内で公道走行が認可されているのは、フロリダ州やカリフォルニア州の一部地域に限られている。もちろん、高速道路(フリーウェイ)の走行も認められていない。
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