特集
発売前の「教育版レゴ マインドストーム EV3」を一足お先に触ってきた!:先行体験会リポート(3/4 ページ)
教育版レゴ マインドストームの国内正規代理店を務めるアフレルは、メディア向けに「教育版レゴ マインドストーム EV3 記者体験会」を開催。9月上旬の発売に先駆け、より進化した教育版レゴ マインドストーム EV3による“ロボット開発”を体験してきた。本稿では多数の画像と動画を交えて、その魅力を紹介する。
さらに難易度アップ!! 高校、大学・企業向けの体験課題にチャレンジ
問題解決力を養う
続いて、高校向けの体験課題に挑戦しました。ここでは、課題の分析、問題解決方法の検討、実践を学びます。与えられた課題は、
- 決められた距離(120cm)を走行して止まる
- なるべく速く走行する
です。ロボットの形状を変えずに、どうやって解決するかを問うものです。正解は1つではありません。タイマーを使う、計算結果を使う、計算しながら走るなど、さまざまです。これを自分なりに考え、実現します。先ほど実践した中学生向けのものとは異なり、数学(算数)の知識も必要になってきます。
結果は、このような感じになりました。
決められた距離を正確に走る。タイヤの円周を求めて、何回転させれば着くか……。「あれ、円周ってどうやって求めるんだっけ」と、しばし思考が停止した筆者。これはヤバイぞ
自動追従システムを開発
最後の大学・企業向けの体験課題ですが、この段階ではチーム開発、システム開発プロセス、プロトタイプ作成を学びます。今回は、ライントレースをしながら、前を走るロボットにぶつからないように走行させる「自動追従システム」が課せられました。イメージは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が発表した大型トラックによる自動運転・隊列走行技術です(関連記事)。
参考 こんなイメージにしたい!(提供:MONOist「オートモーティブ」フォーラム)
ここでは、前のロボットを認識するために、「超音波センサー」を利用します。教育版 EV3の前方下部に超音波センサーを配置し、入力ポート[4]に接続しました。
それでは、調整中の動きと、全員参加による自動追従システムの様子をご覧いただきましょう。
自動追従(調整中)。最後に走行しているのが筆者のロボットだ。前のロボットとの距離が迫ったら、少しだけ下がる仕様にしたのでカクカクとした動きに見える
自動追従(完成)。後ろから3台目が筆者のロボット。前のロボットをあおっているようにも見えるが、イメージ通りの動きだ! ※注:参加者が手に持っている飲み物は気にしないこと
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