発売前の「教育版レゴ マインドストーム EV3」を一足お先に触ってきた!:先行体験会リポート(2/4 ページ)
教育版レゴ マインドストームの国内正規代理店を務めるアフレルは、メディア向けに「教育版レゴ マインドストーム EV3 記者体験会」を開催。9月上旬の発売に先駆け、より進化した教育版レゴ マインドストーム EV3による“ロボット開発”を体験してきた。本稿では多数の画像と動画を交えて、その魅力を紹介する。
いよいよ教育版 EV3体験会スタート!!
それでは、お待ちかねの体験会の内容に入っていきましょう。体験会では、「中学校」「高校」「大学・企業」の各ステージでどのような学習を行うか、その模擬体験を行いました。講師の方から簡単なレクチャーを受け、最後に「体験課題」に挑戦するという流れです。
用意されていた教育版 EV3は、基本的な組み立てが完了した状態のものでした(ちょっと残念!!)。「インタラクティブサーボモーターL(以下、モーター)」が左右に1つずつ搭載され、それぞれにタイヤが接続されています。さらに、後方中央には、パチンコ玉(?)のような部品の付いた補助輪が備わっていました。地面に接するのはこの3つで、前方2輪(駆動)、後方1輪の「3輪ロボット」といった感じでしょうか。
モーターは「インテリジェントブロックEV3」の出力ポート[B][C]に接続されています。一方、入力ポート[1]に「タッチセンサー」が、入力ポート[3]に「カラーセンサー」が接続されており、教育版 EV3の前方に取り付けられています。
インテリジェントブロックEV3の中央にある正方形のボタンを押して電源をオンにします。OSにLinuxを採用しているそうで、電源オンからの起動に少し時間がかかる印象です。
基礎を学ぶ
ご覧いただいたように、教育版 EV3の構成要素は大きく、「コンピュータ」「センサー」「アクチュエーター」の3つに分類できます。まず、中学校向けの内容では、これらを駆使して、コンピュータを利用した計測・制御の仕組みを学びます。そして、情報処理の手順を考え、簡単なプログラム作成ができることを目標にするそうです。
今回、中学校向けの体験課題として、
- モーターを使って、目的地まで行く
- センサーを使って、目的地まで行く(タッチセンサー/カラーセンサー)
- 黒い線に沿って走る
の3つに挑戦しました。
教育版 EV3をプログラムするための専用ソフトウェア「教育版 EV3 ソフトウェア」が用意されています。今回教えていただいたのは、「プログラミングキャンバス」と呼ばれる画面上に、モーターやセンサーといった部品、さらに繰り返しや分岐といった処理、あるいは計算式(数学)などを模した「プログラミングブロック」を配置しながら処理の流れを作り、そのプログラムを教育版 EV3に転送するというものでした(ノートPCと教育版 EV3は、USBケーブルで接続します)。教育版 EV3 ソフトウェアは、米National Instrumentsのグラフィカル開発ツール「LabVIEW」をベースに開発されたものです。画面イメージは以下のような感じです。なお、体験会で使用したバージョンはβ版(英語版)でしたが、国内発売される際には日本語版で提供されるそうです。
それでは、実際の動きを見ていただきましょう。
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