ニュース
加速以外も突き抜けてる! シムドライブの第3号EV「SIM-CEL」は新技術満載:SIM-CEL フォトギャラリー(2/2 ページ)
高級スポーツカーと同等以上の加速を実現したSIM-Drive(シムドライブ)の試作電気自動車(EV)「SIM-CEL」。同車に搭載されている新技術をフォトギャラリー形式で紹介しよう。
ジルコニア製シフトパネルもクラウドシステムも開発する日本特殊陶業
「SIM-CEL」の開発に参加した日本特殊陶業は、セラミック技術を生かしてハブベアリングの転がり抵抗と重量を軽減できる窒化ケイ素ボールや、シフト表示の意匠に用いるジルコニア製カラーシフトパネル(左)などを提供している。その一方で、エネルギー利用サービス体系「SIM-iBee」のクラウドシステム開発も手掛けた。右の写真はアプリ画面である。モノづくり企業である日本特殊陶業が、なぜクラウドシステム開発を担当したのか聞いてみたところ、「自社の製品にクラウドの技術を加えてシステム化することにより、今までにない新たな価値を創出できる可能性を感じ、是非ともこの分野の開発に取り組むべきだと判断したから」(同社の説明員)という回答だった。(クリックで拡大)
門扉カメラで出会い頭衝突事故を防止
「SIM-CEL」は、自宅から外に出る際に、歩行者や通行車両と出会い頭で衝突してしまうような事故を防止するために、門扉周辺の様子を事前に確認できる「門扉カメラ」を利用できる。日立アドバンストデジタルが、Linuxプラットフォームとオープンソースソフトウェアを活用して短期間で開発した。SIM-CELと門扉カメラの間の無線通信にはWi-Fiを用いる。(クリックで拡大)
走る1人掛けソファは段差や溝も乗り越え可能
「SIM-CEL」と同日に発表された、ナノオプトニクス・エナジーの電動モビリティ「UNIMO」。1人掛けソファのような外見だが、従来の電動車いすでは走破できなかった段差や溝、悪路を走行できるという。介護・福祉機器以外にも、アミューズメント施設や観光地での利用も視野に入れている。最高時速は6km、満充電からの走行距離は20kmとなっている。(クリックで拡大)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- SIM-Driveが「シトロエンDS3」のコンバージョンEVを公開、開発期間は半年以下
電気自動車(EV)ベンチャーのSIM-Driveは、「オートモーティブ ワールド2013」において、PSA Peugeot Citroenの小型車「Citroen DS3(シトロエンDS3)」をベースに開発したコンバージョンEV「DS3 Electrum」を公開した。2011年7月〜2012年1月の約半年間で開発を完了したという。 - SIM-Driveが走行距離351kmの小型EVを試作、大型車並みの車室容積を確保
EV(電気自動車)ベンチャーであるSIM-Driveの試作EV第2号車「SIM-WIL」は、満充電の状態からの走行距離で351km(JC08モード)を達成している。外形寸法は小型車と同等でありながら、大型車並みの車室容積を確保した。 - 2.7兆円分の石油を節約できる電気自動車「SIM-LEI」の秘密
電気自動車(EV)は電力会社が供給する電力を使って充電しなければ動かない。発電時には石油やLNG、石炭を使うのだから、結局のところEVを導入してもガソリン車と同じ問題を抱えるのではないのだろうか。