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富士通研究所と欧州の研究機関、超低消費電力無線トランシーバーの共同研究へ無線センサーネットワーク

富士通研究所と欧州の研究開発機関であるホルスト・センター(Holst Center)は、無線センサーネットワーク向けの超低消費電力無線トランシーバー開発に関する共同研究を開始した。

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超低消費電力無線トランシーバー

 富士通研究所と欧州の研究開発機関であるホルスト・センター(Holst Center)は2012年12月19日、無線センサーネットワーク向けの超低消費電力無線トランシーバー開発に関する共同研究を開始したことを発表した。

 近年、散在するセンサーが無線技術を用いて自律的にネットワークを形成し、さまざまな情報を収集する“無線センサーネットワーク”が注目を集めている。例えば、医療・ヘルスケア、農場・牧場管理、社会インフラ・構造物監視、工場監視、環境監視などの分野での利用・活用が積極的に検討されている。

超低消費電力無線トランシーバーの応用分野
超低消費電力無線トランシーバーの応用分野(出典:プレスリリース)

 無線センサーネットワークを構成する上で、各センサー機器は、センシングした情報を中継ノードに送信するため、無線トランシーバーを必要とする。また、各センサー機器は設置の自由度が重要視されるため、電池駆動が基本となるのだが、システム運用時のメンテナンスの観点から、電池交換や充電の頻度を極力少なくし、長時間稼働することが強く求められる。

 こうした背景から、富士通研究所とホルスト・センターは、無線センサーネットワーク向けの超低消費電力無線トランシーバー開発に関する共同研究に着手。無線トランシーバーの低消費電力化に関し、世界トップレベルの技術を保有するホルスト・センターと、UHF RFIDタグ用LSIなどの無線センサーネットワークとは異なるシステムでの低消費電力化技術を有する富士通研究所が互いに協力し合うことで、研究成果の早期製品化を目指すという。

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