気持ちに合わせて揺れるしっぽ「Tailly」――クラウドファウンディングで製品化目指す:ネコ耳の次はこれ!
脳波で動く「necomimi」や「shippo」のプロトタイプ製作を手掛ける機楽は、英国発のクラウドファウンディングサービス「Kickstarter」を利用して、ドキドキすると揺れるしっぽ「Tailly」の製品化を目指す。初期ロット3000個の製造に必要な製造費用6万ポンド(約792万円)を目標に掲げる。
脳波で動く猫の耳「necomimi」や「shippo」のプロトタイプ製作を手掛ける機楽は2012年12月1日、ドキドキすると揺れるしっぽ「Tailly」の製品化に向けたプロジェクトを、英国発のクラウドファウンディングサービス「Kickstarter」で立ち上げたことを発表した。初期ロット3000個の製造に必要な製造費用6万ポンド(約792万円)を同プロジェクトで募り、2013年8月までに初期出荷を完了させる計画だ。
Taillyは、腰に装着して使用する製品。ベルト内側にあるセンサーで心拍数を計測し、その値により、モーターの動きを変化させてしっぽを動かす。正常時、しっぽは垂れた状態だが、何かの拍子に心拍数が上がる(ドキドキした状態になる)とパタパタと揺れ、心拍数が落ち着いてくるとゆっくりとした揺れに変化する。
同プロジェクトが成功した暁には、支援額に応じたReward(見返り)がBacker(支援者)宛てに送られる。支援額とRewardは、25ポンドから支援できる「Tailly Tシャツ(MサイズのTailly Tシャツ 1枚)」、60ポンドからの「ホワイトパック(キックスターター版「Taily」白色 1個)」、70ポンドからの「ブラック&ホワイトパック(キックスターター版「Taily」白色 1個+取り換えしっぽ黒色 1個)」、80ポンドからの「4色パック(限定3000セット/キックスターター版「Taily」白色 1個+取り換えしっぽ3色[黒色、灰色、茶色])」、5000ポンドからの「スペシャルカスタマイズ(限定1人)」の5通りが用意されている。なお、スペシャルカスタマイズでは、Taillyの基本システムをベースに、しっぽの形状、長さ、色、動きを任意にカスタマイズできる。
製造に向けた課題として次の2つを挙げている。1つは、個人差によって心拍数の計測ができない場合がある点だ。できるだけ多くの人が使えるように開発したいとしているが、医療機器ではないため、全ての条件、例えば年齢・体形・人種・生活環境で安定的に動作させるのは難しいかもしれないとのこと。もう1つが、製品の強度だ。製品設計の段階で強度を考慮し、試作検討しながら進めているが、プラスチック製の筺体にモーターやセンサーなどの精密機器を内蔵するため、“絶対に壊れない”という保証はできないとしている
6万ポンドという今回の目標金額については、「もう少し低く設定して達成のハードルを下げることもできたが、このKickstarterのプロジェクトだけで終わらずに、その後も製造を続け、店頭に並ぶように努力し、より多くの人が購入できる機会を作りたい」(同社)との強い思いから設定されたものだという。なお、RewardとしてBackerに送られるTailly(キックスターター版)には、製品版と区別できるよう“プレミアムな印”が付けられるとのこと。
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