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日産と三菱ふそうが小型トラックを相互OEM供給、年間1300台規模に:ガッツとNT450
日産自動車と三菱ふそうトラック・バスは、日本市場における小型トラックの相互OEM供給を正式に結んだ。日産自動車は三菱ふそうに1.15〜1.5トンクラスの「キャンター ガッツ」を年間500台、三菱ふそうは日産自動車に2〜4トンクラスの「NT450 アトラス」を年間800台供給する。
日産自動車と三菱ふそうトラック・バス(以下、三菱ふそう)は2012年11月8日、日本市場で小型トラックを相互にOEM(相手先ブランド製造)供給する契約を正式に結んだと発表した。
今回の契約は、三菱ふそうの親会社であるDaimler(ダイムラー)と、Renault・日産自動車のアライアンス(ルノー・日産アライアンス)が2010年4月7日に発表した戦略的協力関係に基づくものである。
相互OEM供給は、2013年1月から開始する。日産自動車は、積載量が1.15〜1.5トンクラスの小型トラック「アトラスF24」を、「キャンター ガッツ」として三菱ふそうに年間500台供給する。三菱ふそうは、積載量が2〜4トンクラスの小型トラック「キャンター」を、「NT450 アトラス」として日産自動車に年間800台供給する。両社で合計1300台規模の相互OEM供給となる。
これまで日産自動車は、2〜4トンクラスの小型トラックについては、いすゞ自動車の「エルフ」を「アトラスH43」としてOEM供給を受けていた。アトラスH43は10月末に出荷停止になっており、2013年1月からはNT450 アトラスで置き換えることになる。
一方、三菱ふそうは、キャンター ガッツの追加により、積載量1.15〜1.5トンクラスのラインアップが拡充する。
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