三菱、生産設備のトータルコストを削減する「iQ Sensor Solution」を展開:FAソリューション
三菱電機は、MELSECシリーズに接続したエンジニアリングツール「GX Works2」のみで、簡単に産業用センサーの接続・調整が行える新コンセプトのセンサーソリューション「iQ Sensor Solution」の展開開始を発表した。
近年、製造ラインで多く使用されている産業用センサーの高機能化に伴い、センサーが故障する前に対策を講じてトラブルを回避する“予防保全”への取り組みが求められている。
一般的に、製造ラインにおける産業用センサーの予防保全は、センサーとシーケンサーを接続して情報を収集・調整することが必要になるが、多くの場合、センサーごとに設定ツールが異なるため、非常に手間の掛かる作業とされていた。
こうした課題を踏まえ、三菱電機は2012年11月5日、同社のシーケンサー(MELSECシリーズ)に接続したエンジニアリングツール(シーケンスプログラミングソフトウェア「GX Works2」)のみで、簡単に産業用センサーの接続・調整が行える新コンセプトのセンサーソリューション「iQ Sensor Solution(以下、iQSS)」の展開を開始すると発表した。
iQSSの特徴は、1つの設定ツールで複数の産業用センサーを一括管理できる点にある。立上げ、モニター、パラメーター設定が容易に行え、作業者の負荷を軽減できるという。さらに、GX Works2がセンサーを自動認識し、センサーの状態やエラーを一括把握できる他、製造現場のプログラマブル表示器(GOT1000シリーズ)上でもセンサーの状態を把握できる(画像1)。
同社は、iQSSのことを“生産設備の開発から保守までのトータルコスト削減に貢献するセンサーソリューション”と位置付け、パートナーであるセンサーメーカーとの連携を強化していく。第1弾として、エニイワイヤ製「AnyWireASLINK」との連携を開始。以降、パナソニックデバイスSUNX、コグネックス、オプテックス・エフエーと連携し、接続できるセンサー数を増やしていく方針だ(注)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- データの可能性を最大限に引き出す!! 近未来の製造業向けシステム
組み込み市場向けにマイクロソフトが打ち出す「Intelligent Systems」。東京ビッグサイトで開催された「システム コントロール フェア 2011」では、パートナー企業のデジタルとオムロンのブースで、Intelligent Systemsを具現化したコンセプトデモが披露された。 - オムロン、インテル Atom搭載の次世代マシンオートメーションコントローラ発表
オムロンは、ベースアーキテクチャを一新した次世代コントローラ製品「マシンオートメーションコントローラ Sysmac NJシリーズ」、およびソフトウェア製品「マシンオートメーションソフトウェア Sysmac Studio」を発表した。 - C言語プログラマのためのシーケンサ