ジョイスティック1本で直感的な操作を実現、船外機用操船制御システム「ヘルム・マスター」:ヤマハ発動機とAB Volvo Pentaが共同開発
ヤマハ発動機は、スウェーデンの船舶用エンジンメーカーAB Volvo Pentaと共同開発した船外機用操船制御システム「ヘルム・マスター(Helm Master)」を、2013年第1四半期より米国および欧州の提携ボートビルダー向けに販売する。
ヤマハ発動機は2012年10月19日、スウェーデンの船舶用エンジンメーカーAB Volvo Pentaと共同開発した船外機用操船制御システムを製品化し、「ヘルム・マスター(Helm Master)」の名称で、2013年第1四半期より米国および欧州の提携ボートビルダー向けに販売を開始すると発表した。
ヘルム・マスターは、ヤマハ発動機の大型4ストローク船外機(225〜350馬力)を2基、あるいは3基搭載する中・大型ボートを対象とした操船制御システムである。ステアリングやシフト操作、スロットル開度など船外機のコントロールを全て電子的に制御できる。通常のステアリングとリモコンボックスによる操船に加えて、低速時にはジョイスティックによる直感的な操作が行える。前後・左右・斜め方向、その場回頭など、360度のボートの操船が可能となり、離岸・着岸時や狭水路、マリーナ内など特に狭いスペースでの操船をサポートする。
ヘルム・マスターを構成する主な部品は、「ジョイスティック」「リモコンボックス」「専用スイッチパネル」「液晶メーターゲージ」の4つ。
経済性や環境性能、メンテンナンスの容易さ、高いスペース効率など、船外機本来の優位性に、“初心者でも気軽に大型ボートの操船を楽しむことができる機能”が加わることで、中・大型ボート市場におけるヤマハ発動機製船外機の搭載比率の向上に期待を寄せる。
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