スマホとドッキング? 「スマート」ブランドの電動スクータが2014年に発売:電気自動車
ダイムラーは、「スマート」ブランドの電動スクータを2014年に発売すると発表した。2010年9月に発表したコンセプトモデルは、各種安全システムやスマートフォンと連携する機能を特徴としていた。
Daimler(ダイムラー)は2012年5月10日(欧州時間)、同社の小型車ブランド「smart(スマート)」の電動スクータを2014年に発売すると発表した。
この電動スクータは、smartブランドが2010年9月の「パリモーターショー2010」で公開した、未来型都市モビリティ向け電動車両コンセプトモデルの1つだ。そのとき発表されたコンセプトモデルの中では、電動アシスト自転車が既に発売されており、2人乗りの小型電気自動車(EV)「smart ed」も2012年夏に発売される予定である。電動スクータは、smartブランドが販売する電動車両の3つ目の製品となる。
パリモーターショー2010で公開した電動スクータのコンセプトモデルの仕様は次の通り。後輪に出力4kWのハブモーター、ステップの底部に容量3.84kWhのリチウムイオン電池を搭載している。最高速度は毎時45kmで、満充電からの走行距離は100km。家庭用電源からの充電に対応する充電器を内蔵しており、満充電までの充電時間は3〜5時間となっている。
また、前輪と後輪のABS(アンチロックブレーキシステム)やエアバッグ、車線変更時に後方車両の存在を知らせる「ブラインド・スポット・アシスト」などの安全システムを備える。ヘッドランプやバックライト、ブレーキライトはLED照明を採用している。
ハンドル中央部のスペースに専用アプリを組み込んだスマートフォンを設置することで、ドライバーを認証して始動する。このアプリはドライバー認証の他に、速度や充電状態を示すメーター表示の機能やナビゲーション機能も備えている。
ただし、今回発表した市販モデルの仕様は明らかになっていない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Liイオン電池搭載の電動2輪車、ヤマハ発動機とホンダが発売
2輪車大手のヤマハ発動機と本田技研工業が、リチウム(Li)イオン電池を搭載する電動2輪車を発売する。 - ダイムラーと中国電池メーカーの共同開発EVが初公開、2013年に中国市場へ投入
ダイムラーと中国の電池/自動車メーカーBYDが共同開発していた電気自動車(EV)のコンセプトモデルが「北京モーターショー2012」で初公開された。2013年末までに中国市場に投入される予定だ。