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ダイムラーと中国電池メーカーの共同開発EVが初公開、2013年に中国市場へ投入:電気自動車
ダイムラーと中国の電池/自動車メーカーBYDが共同開発していた電気自動車(EV)のコンセプトモデルが「北京モーターショー2012」で初公開された。2013年末までに中国市場に投入される予定だ。
Daimler(ダイムラー)と中国の電池/自動車メーカーBYD(比亜迪)が共同開発していた電気自動車(EV)のコンセプトモデルが、2012年4月23日から開幕した「北京モーターショー2012(Auto China 2012)」で公開された。両社が2010年5月に合弁で設立した「深センBYD Daimler New Technology(BDNT)」が開発したEVで、ブランド名は「DENZA」となっている。BDNTは、2013年末までにはDENZAブランドのEVを中国市場に投入する構えだ。
DENZAの開発は、BDNTに集結した約200人のダイムラーとBYDの技術者によって進められている。ダイムラーは、車両設計と安全性能、品質確保に関する技術を、BYDは、二次電池を含めた電動システムの技術、中国国内でEVを走行させるためのノウハウを提供。DENZAの試作車は既に公道走行による試験を行う段階に入っているという。
左の写真は、「北京モーターショー2012」で公開した「DENZA」のコンセプトモデルである。右の写真は、「DENZA」を囲むダイムラー、BYD、BDNTの経営陣。右から3番目がダイムラー会長のDieter Zetsche氏、左から4番目がBYD会長兼社長の王伝福氏である。
今回発表したコンセプトモデルの外形は小型セダンで、後席ドアが通常とは逆側に開く観音開きとなっている。後席はシートがリクライニングするなど、ラウンジをイメージして設計された。また、現在市販されているEVとは異なる特徴として、後席のステップが低いための乗り降りがしやすいことを挙げている。車両のボディカラーは「DENZA Blue」と呼ぶ青色で、環境保全と先進技術を表しているという。
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