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トヨタの中国戦略、中国向け新エネ車の開発を中国で進める電気自動車

トヨタ自動車は、日本、米国に続き中国でもPHVやEVの研究開発を進める。主に中国国内向けに投入する環境技術を開発する。

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 トヨタ自動車は2011年10月21日、中国に置いた豊田汽車研究中心(トヨタ自動車研究開発センター、TMEC)の活動概要について発表した。TMECはトヨタ自動車が2010年11月に江蘇省常熟市に設立した100%出資企業(図1)。

 TMECでは環境対応と品質向上関連という2種類の技術開発を進める。環境技術の開発では、まず、環境車ユニットの中国国産化の検討を進める。プラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)などの新エネルギー車の実証実験にも取り組み、当面は中国国内向けの技術開発を進める。

 トヨタ自動車は日本や米国で新エネルギー車の研究を進めてきたが、中国でも開始した形だ。


図1 豊田汽車研究中心 イメージ図である。豊田汽車研究中心(TMEC)への総投資額は、6億8900万米ドルを予定している。土地(234万m2)と建物(6万9000m2)、テストコース(74万m2)、試験設備などに投資する。2011年7月現在の従業員数は200人であり、1000人規模を目指すという。出典:トヨタ自動車

 具体的には、中国の自動車産業全体の環境技術底上げを狙った「省エネルギー・新エネルギー車技術センター」(1万1000m2)をTMEC内に設立し、合弁パートナーやサプライヤー、他メーカーと交流し、共同で環境技術を開発する。

 もう1つの技術開発目標は、車体だ。2013年から中国で生産する車体に搭載するエンジンの適合開発の他、大規模テストコース(面積74万m2)を使った車両の試験・評価を進め、中国導入車両の品質確認や合弁会社の車両開発を支援する。

 トヨタ自動車の中国における研究開発は3カ所あり、この体制を継続するという。3カ所とは、TMEC、第一汽車との合弁会社、広州汽車との合弁会社だ。TMECでは最先端要素技術の開発を進め、他の2つの合弁会社社内の研究開発センターでは車体本体の開発を中心に行う。


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