日産が「CEATEC」で自動運転機能のデモを披露、EVから街路灯への電力供給も:カムヒア、リーフ!
日産自動車は、「CEATEC JAPAN 2012」において、自動運転機能を搭載する試験車両「NSC-2015」のデモンストレーションを行う。この自動運転機能は、2011年末の「東京モーターショー」で発表した「オートメーテッド・バレーパーキング(AVP)」を具現化したものだ。
日産自動車は2012年10月1日、IT&エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2012」(2012年10月2〜6日、幕張メッセ)の出展概要を発表した。同社のCEATEC JAPANへの出展は、2006年から7年連続となる。ブース番号は1A01。
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今回は、特別企画展「Smart Mobility Innovation 2012 -Smart Mobility Zero-」において、自動運転機能を搭載する試験車両「NSC-2015」のデモンストレーションを行う。NSC-2015は、同社の駐車支援システム「アラウンドビューモニター」でも使用している車両全周カメラを用いた周辺環境認識技術と、4Gモバイル通信(LTE)による車両遠隔モニタリングシステムによって自動運転を実現している。この方式は、位置検出にGPS(全地球測位システム)を用いる方式と異なり、地下駐車場などでも正確な周辺環境認識が可能となる他、スマートフォンと連携したさまざまなアプリケーションも利用できるという。
デモンストレーションは、ドライバーが目的地の施設入口で降車した後、スマートフォンからの指示でNSC-2015が自動駐車を開始するというもの。周辺環境を認識しながら駐車場の空きスペースを探し、目的の駐車エリアを検知すると、駐車枠内に自動で駐車する。さらに、ドライバーが用事を済ませてから、施設入口でスマートフォン操作によりNSC-2015を呼び出すと、駐車エリアから自動で出発し再びドライバーの元に戻る。これらの機能は、2011年末の「東京モーターショー」で発表した「オートメーテッド・バレーパーキング(AVP)」を具現化したものだ(関連記事1)。
他にも、搭載したカメラを使った「セキュリティカメラシステム」によって、駐車中に車両周辺の不審者や不審な動きを検知し、ドライバーのスマートフォンに自動で通報する機能を備えている。
「Home」から「Community」へ
日産自動車は、ニチコンが開発した「EVパワーステーション」(ニチコン株式会社製)を活用した電気自動車(EV)「リーフ」から家庭に電力を供給するシステム「LEAF to Home」を2012年6月から販売している(関連記事2)。今回は、このLEAF to Homeを紹介するだけでなく、特別企画展内の街路灯をリーフの電力で点灯する「LEAF to Community」のデモンストレーションも行う。
さらに、2人乗り超小型EV「Nissan New Mobility Concept」、リーフ、商用EVの「e-NV200」、EVトラック「e-NT400アトラス コンセプト」といったEVラインアップに加え、安価なCHAdeMO規格対応急速充電器を展示する。
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