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初心者オジサン、伊予鉄模型で3DCADを覚える3次元って、面白っ! 〜操さんの3次元CAD考〜(15)(3/3 ページ)

3次元CADを触ったことがなかった人たちが、無償の3次元CAD「Autodesk 123D」を使った模型作りにチャレンジ。作業の面倒くささにもだえつつ、やがて3次元プリントまでたどり着いた。

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 以前までは、「File→Save」(ファイル→保存)で、ファイル形式をSTLで保存するというやり方でしたが、新しいバージョンでは、それ以外の選択肢が増えています。

 また、新しいやり方ではSTLのメッシュの粗密をユーザー自身がコントロールできます。形状の細かさに合わせてメッシュの粗さを調整することで、ファイルサイズをコントロールすることが可能です。


「Print」メニューから、「3D Print」メニューを選択

メッシュを粗くした例

メッシュをもう少し細かくした例

 出力したSTLをSTLフリービュワーの「MiniMagis」でチェックしたところ、全く問題なし! 後日、3次元プリンタ「Objet24」で出力した伊予鉄の模型を、このような形でお送りしました。


セミナーで作ってもらったモデルを出力して、後日お送りしました

セミナーを終えて

 お二方のご感想ですが、やはり「3次元CADのスケッチをして、適切なフィーチャで3次元の形を作って……という流れがとっつきづらい」という印象だったようです。

 そこはポリゴン系のモデラーの方が分かりやすいのかもしれません。もちろん、今回のように“寸法ありき”で作業する場合には、やはりCADということにはなるのですが。

 日頃から3次元CADを使用している人がなにげなくなくやっている作業も、普段やらない人にとっては難しい作業です。123Dも、UIに慣れてくれば、長い長いメニューのプルダウンをいちいち見なくても作業できるようになりますが、まだまだ改善の余地はあるといえそうです。

 とはいえ、1回4時間、全3回の講習で、“生まれて初めて”3次元CADを操作した人たちが、一応、模型が作れたことは確かです。

 「鉄道模型だけではなく、ほかの題材も幾つか選べるようにしてほしい」とのリクエストも受けましたので、少しずつネタを増やしていきたいと思います。ということで、まだ全く3次元CADに触ったことないのだけれど、鉄道模型を作りたいという方は、機会がありましたらぜひ参加してみてくださいね。お待ちしています。では!

筆者からのお知らせ

今回紹介したマルチ・ディメンション主催のイベントについての詳細は、下記のリンクからご確認ください。

筆者開催セミナー一覧



Profile

水野 操(みずの みさお)

1967年生まれ。ニコラデザイン・アンド・テクノロジー代表取締役。マルチ・ディメンション合同会社社長。3D-GAN理事。外資系大手PLMベンダーやコンサルティングファームにて3次元CADやCAE、エンタープライズPDMの導入に携わったほか、プロダクトマーケティングやビジネスデベロップメントに従事。2004年11月にニコラデザイン・アンド・テクノロジーを起業し、オリジナルブランドの製品を展開しているほか、マーケティングやIT導入のコンサルティングを行っている。著書に『絵ときでわかる3次元CADの本』(日刊工業新聞社刊)などがある。



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