三菱自の「ミラージュ」は車重860kg、荷室容積は「ヴィッツ」比14%減の235l:エコカー技術(1/2 ページ)
三菱自動車は小型車「ミラージュ」を2012年8月31日から国内向けに販売する。車重は860〜870kgと軽量で、アイドルストップ機能搭載モデルであれば、JC08モード燃費は27.2km/l(リットル)を達成する。荷室容積は、競合車種であるトヨタ自動車の「ヴィッツ」の14%減となる235lにとどまった。
三菱自動車は2012年8月1日、タイをはじめ東南アジアで既に販売を開始しているグローバルコンパクトカー「ミラージュ」の国内向け販売を8月31日に開始すると発表した。JC08モード燃費は、アイドルストップ機能「AS&G(オートストップ&ゴー)」非搭載の「Eグレード」が23.2km/l(リットル)、AS&G搭載の「Mグレード」と「Gグレード」が27.2km/lを達成している。税込み価格は、Eグレードが99万8000円、Mグレードが111万8000円、Gグレードが128万8000円で、100万円以下を実現している(関連記事)。
ミラージュの外形寸法は、全長3710×全幅1665×全高1490mm。車重は、Eグレードが860kgで、MグレードとGグレードが870kgである。これは、登録車の中で最軽量クラスであり、超小型の登録車として知られるトヨタ自動車の「iQ」(890kg)より軽く、ダイムラーの2人乗り小型車「smart fortwo」(840kg)とほぼ変わらない。
この軽量化は、ボディ構造の最適化により高張力鋼板の採用範囲を拡大することで実現した。その一方で、衝撃を吸収するフロント構造と高剛性のキャビン構造の組み合わせにより衝突安全性能も確保したとする。
空気抵抗を低減するために、流体解析や風洞実験によって外形デザインを最適化し、ボディの空力性能を示すCD値(Coefficient of Drag、低いほど良い)は0.27を達成した(Eグレードを除く)。
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