検索
ニュース

日産「セレナ」がマイクロハイブリッド化、燃費は4%向上の15.2km/lにエコカー技術(2/2 ページ)

日産自動車は、新開発のハイブリッドシステム「スマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)」を搭載したミニバン「セレナ」の新モデルを発売する。S-HYBRIDの搭載により、JC08モード燃費は現行モデルから4%向上し15.2km/lとなった。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

マイクロハイブリッドの燃費向上効果

 S-HYBRIDは、現行セレナのアイドルストップシステムと比べて、減速時のエネルギー回生の発電量と鉛電池の容量増加により、アイドルストップの時間や頻度を増やしている。アイドルストップ後に余った鉛電池の電力を使って、モーターによる加速時の走行アシストも行える。さらにS-HYBIRD搭載のセレナは、転がり抵抗を低減するタイヤも採用している。アイドルストップシステムを搭載する現行セレナのJC08モード燃費は14.6km/l。つまり、S-HYBRIDと転がり抵抗低減タイヤによる燃費向上効果は、約4%に当たる0.6km/lということになる。

 ただし、アイドルストップシステムを搭載する現行セレナの車重は1630kgで、1660kg以上になるS-HYBIRD搭載のセレナと燃費の算出方法が異なる。そこで、現行セレナにオプションを装着して車重が1660kg以上になった場合のJC08モード燃費である14.2km/lと比較してもよい。ここから、S-HYBRIDなどの搭載による重量増加の影響を除いた燃費向上効果を1.0km/lと見積もることもできる。

 自動車のハイブリッドシステムは、走行時におけるエンジンとモーターの役割や、モーターの出力などによって分類される。S-HYBRIDは、アイドルストップシステムのモーターの出力を向上して走行アシストにも利用できるようにした「マイクロハイブリッド」に属する。マイクロハイブリッドは、走行アシストによる燃費低減の効果は限定されるものの、システムの規模が小さいので安価かつ容易に搭載できることが特徴である。

 既存のハイブリッド車のモーター出力を例に挙げると、トヨタ自動車の「プリウス」が60kW(関連記事1)、「アクア」が45kW(関連記事2)、日産自動車の「フーガ ハイブリッド」が50kW、ホンダの「フィット ハイブリッド」が10kW(関連記事3)、「シビック ハイブリッド」が17kWとなっている。これらと比べて、1.8kWというセレナのS-HYBRIDのモーター出力が極めて小さいことが分かる。

 なお、Daimler(ダイムラー)の小型車「smart fortwo」に搭載されているアイドルストップシステムもマイクロハイブリッド(ダイムラーによる正式名称は「マイクロハイブリッドドライブ(mhd)」)と呼ばれている。smart fortwoのmhdは、オルタネータを使った減速時のエネルギー回生も可能なことから、マイクロハイブリッドという名称を採用したようだ。ただしmhdは、S-HYBRIDと異なり、走行アシストは行えない。

 ECOモーターを搭載する現行セレナのアイドルストップシステムも、減速時のエネルギー回生が可能だが、走行アシストは行えない。このことから、セレナは既にマイクロハイブリッド化されていたと考えることもできる。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る