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EVの「走行中給電」を実現へ、道路からタイヤを介して給電する基本原理を確認:電気自動車(2/2 ページ)
豊橋技術科学大学の波動工学研究室は、道路の路面下に設置した電極から、タイヤを介して車両内に電力を供給する技術の基本原理を実証したと発表した。実用化されれば、EVに大容量の電池を搭載せずに長距離を走行できるようになる。
安価なEVを実現、長距離走行時の充電も不要
EVの走行中に道路から給電するための技術としては、ワイヤレス給電を利用する手法が提案されている。しかし、路面下に埋め込んだコイルとEVのコイルとの間にある空げき(エアギャップ)から漏れた磁界によるノイズの影響や、道路に埋設したコイルは維持コストが高いという問題がある。
これに対して、大平氏が提唱するEVERの場合、エアギャップが存在しないのでノイズの影響が小さく、道路に埋設する電極の導体平板や細い導線を網目状に編み込んだようなシートは維持コストが安く済むというメリットがある。
EVERでは、全ての道路に電極と高周波電源を埋め込む電化工事を施すことを想定していない。高速道路と主要幹線道路は電化工事を行っておき、電池の電力を使わずに走行でいるようにする。一方、自宅から高速道路や幹線道路の入り口までなどの一般道路は、小容量の電池で走行することになる。これにより、EVは大容量の電池が不要になって安価になり、長距離を充電せずに走行できるようになる。
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