「ユーザー体験のイノベーションをつくばから発信」――次世代コンセプトデモを展示するセンターを新設:10個のコンセプト/テクノロジーを披露
インテルは、同社と業界各社のテクノロジーを活用した将来のコンピューティング利用モデルと、新しいユーザー体験の創造を目指す場として「インテル ヒューマン・インタラクティブ・テクノロジー・アプリケーション・センター」をつくば本社内に新設する。
インテルは2012年4月13日、「インテル ヒューマン・インタラクティブ・テクノロジー・アプリケーション・センター」を同社つくば本社内に新設することを発表した。
ハードウェアやソフトウェア開発者だけでなく、自治体や教育機関、エンドユーザーなどを同施設に招き、インテルと業界各社のテクノロジーを活用した将来のコンピューティング利用モデルと、新しいユーザー体験の創造を目指す場として運用していく予定だという。
同センター開設当初は、同社の技術を応用した10個のコンセプト/テクノロジーに関する展示を予定している(以下)。
- 視線追跡・視線制御:キーボード入力、音声入力に加わる次世代UI向けテクノロジー
- TVリンク・コンセプト:TVとタブレット端末との連携による新しいTVの視聴、広告モデルの提案
- 新しいスピーカーシステム:LED電球付きワイヤレススピーカー、およびデジタルスピーカーシステム
- 告知システム:タブレット端末によるIPベースの地域情報サービス
- HEMS(Home Energy Management System):クラウドコンピューティングベースのHEMSシステム
- コンピュート・コンティニュアム:家庭内のデジタルコンテンツを安全に機器間で共有
- ホームシェア・コンセプト:家庭内のデジタルコンテンツをジェスチャー操作
- シニア向けユーザー・インタフェース:統一されたUIで使いやすい操作方法を提案。コンティニュア規格対応機器との連携で高齢者の体調を把握
- 次世代自動販売機コンセプト:デジタルサイネージと自動販売機を組み合わせたコンセプト
- ディスカッション・テーブル:PCやスマートフォン、タブレット機器とのデータ連携で、新しいコラボレーションを提案
今後はさらに、新しいテクノロジーを活用したデモンストレーション、業界各社とのコラボレーションによって生み出されたコンセプトなどを追加していく予定だとする。
今回の発表について、同社 代表取締役社長 吉田和正氏は次のようにコメントを寄せる。「新設したインテル ヒューマン・インタラクティブ・テクノロジー・アプリケーション・センターは、ユーザー体験にイノベーションを起す場所となります。日本には、より優れたユーザー体験の創造に対し、多くの課題と機会があります。本施設を通し、ユーザビリティを検証し、インテルの最新テクノロジーとICTの利用・活用を通じて、誰にでも簡単に使える優れたユーザー体験の創造を目指します。インテルは、ユーザー体験のイノベーションをつくばから発信します」(プレスリリースより抜粋)。
関連記事
- (本来は)MacBook Airの後追いではない――インテルの「Ultrabook」が本当に目指すもの
「Ultrabook」は、しばしばMacBook Airの“マネ”だといわれることがある。軽量・薄型、そして洗練されたデザインは確かに似ている。しかし、インテルがUltrabookで本当に目指しているのは、見た目やスペックだけでは表すことのできない、“日常の道具”としての進化なのだ。 - Intel Atom E600+Androidで組み込み機器開発の課題を解消
ターボシステムズは、インテルの組み込み機器向けプロセッサ Atom E600シリーズ用のAndroid BSP「Android BSP for Intel Atom Processor E600 Series」の無償提供を開始。併せて、イノテック製の組み込みCPUモジュール「TX-70」と専用キャリアボードを組み合わせた評価キットの販売も行う。 - 「データの知識化が1兆ドル市場を生む」、Intel組み込み事業トップが講演
ET2011の招待講演に、Intelの組み込み事業のトップを務めるTon Steenman氏が登壇。インターネットに接続される機器が扱う膨大なデータが持つ可能性を説くとともに、次世代自動販売機やアミューズメント機器のコンセプトモデルを用いて、組み込み機器の進化の方向性を示すデモンストレーションを行った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.