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三菱自動車がEVの展開加速で布石、新拠点に電池/モーターの開発機能を集約:電気自動車
三菱自動車が新設する「EV技術センター」は、電気自動車(EV)の電池やモーターといった電動システムを構成する部品を開発/評価するための機能を集約した。同センターにより、電動システム構成部品を開発する際の効率や速度を高めて、EVの展開を加速させる構えだ。
三菱自動車は2012年4月12日、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)などに用いる電池やモーターの開発に特化した「EV技術センター」(愛知県岡崎市仁木町)を新たに開設したと発表した。2012年5月から運用を開始する。
EV技術センターでは、電池やモーターといった電動システムを構成する部品を開発/評価するための機能が集約されている。これまで、同社における電動システム構成部品の開発/評価は、主要研究開発拠点である技術センター(愛知県岡崎市橋目町)内に分散して配置されている開発/試験用設備を用いて行っていた。今回発表したEV技術センターは、電動システム構成部品の開発/評価に特化しているので、従来よりも開発の効率や速度を高められる。
EV技術センターの敷地と建屋は、4月1日に同社が吸収合併した100%子会社エムエムシー教育センターの本社跡地を利用する。敷地面積は、開発施設主体の第一敷地が約3万8700m2で、サービス研修施設が主体の第二敷地が約1万7400m2で、合計約5万6100m2。この敷地にある建屋内に、約30億円を投資して開発/試験用設備を導入する。また、約5000万円をかけてインフラを整備した。従業員数は、2012年度末までの計画で約60人(関連会社社員含む)となっている。
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