ユビキタス、ARM Cortex-A9マルチコア対応「Ubiquitous QuickBoot」リリース:リファレンスCPUはTIの「OMAP4」
ユビキタスは、2011年10月にリリースしたLinux/Androidシステムの高速起動ソリューション「Ubiquitous QuickBoot Release 1.2」の“マルチコア(SMP)対応版”SDKの提供を開始した。
ユビキタスは2012年2月8日、Linux/Androidシステムの高速起動ソリューション「Ubiquitous QuickBoot」の“マルチコア(SMP)対応版”ソフトウェア開発キット(SDK:Software Development Kit)の提供を開始した。
近年、スマートフォン、タブレット型端末、車載機器、テレビなどといった組み込み機器では、ネットワーク対応やアプリケーションの多様化・高機能化、機器自体の省電力化に対応するために、マルチコアCPUの搭載が進んでいる。こうした状況の中、システムの起動時間はますます延びていく傾向にあり、「起動時間の短縮」へのニーズが高まっているという。
同SDKは、2011年10月にリリース(関連記事)したシングルコア版の「Ubiquitous QuickBoot Release 1.2」をマルチコア対応させたものだ。今回、組み込み機器での採用が進んでいるARM Cortex-A9をベースとしたCPUをサポートし、その中からリファレンスCPUとして、テキサス・インスツルメンツの「OMAP4(デュアルコアのARM Cortex-A9 MPCoreを採用)」に対応させた。
同SDKには、テキサス・インスツルメンツのOMAP4搭載リファレンスボード「PandaBoard」向けのQuickBoot対応BSPおよびサンプルコード、マニュアルなどが同梱される。
以下は、LinuxおよびAndroidのシステム起動性能を示したものだ。
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