【問題3】図面をよく見て細部を把握しよう:きゃどりる(9)
【問題3】は、これまでの問題以上に! よーく図面を見て、形状を細部まで想像して。ヒントの3次元モデル画像がないので、頭の中にしっかり形を刻み込んで
前回のきゃどりる(8)まで、【問題2】にチャレンジしていただき、その解答を解説していきました。
今回は、早いもので、もう【問題3】です。この連載を開始する少し前は、こんなに暑い夏になるとは思いもしませんでした。幸いにも夏バテ知らずの筆者ですが、この夏はさすがに日差しが強く、そして非常に暑く感じられました。夜中もエアコンを付けてしまう始末……。これからの天候の変化も体には厳しいでしょうから、体調管理に気を付けましょう。
余談はこれくらいにして、今回は樹脂の成型品らしきものをモデリングします。何だか時計の筐体のような感じです。本来、樹脂成形品であれば、抜き勾配(こうばい)や肉厚を考慮しなければなりません。このような形状では変形しやすいでしょう。もしかしたら削り出し? ……まぁ、ここは試験問題なので深く考えずに……。
早速図面を見てみましょう。
きゃどりる!【問題3】次の投影図で示されるソリッドモデルを作成しなさい。
座標方向、座標原点(点O)に合わせて作成しましょう。
目標時間は、25分間です!
細部形状まで理解する
いかがでしょうか? 細部の形状まで想像できますか?
まず、最初の段階で形状把握することが大切です。今回も、モデリング時間の目標が25分になっていますが、それとは別に、この図面の細部まで観察し、ポンチ絵(立体図)を書いてみるのも非常にいい勉強なので、ぜひトライしてみてください。
前回同様X、Y、Zの座標が定められているので向きを間違えないようにしてください。
今回も厄介な部分がいくつかあります。前回までは全体の形状を把握してもらうために、出来上がった3次元モデルの形状を問題出題時に見てもらいましたが、今回はあえて出さずに、一緒に考えてみようと思います。理由としては2次元の図面をよく見ないとモデリングできない形状の部分がいくつかあり、モデリングする前に図面から判断しなければならないからです。
次回は、【問題3】のモデリングについて解説していきます。(次回に続く)
編集部より
この記事は3次元CADのオペレーション初心者向けとして、社団法人コンピュータソフトウェア協会主催「3次元CAD利用技術者試験」(平成20年度前期に実施された1級問題)の出題内容と解法を紹介しています。
この記事で紹介する3次元モデリングの作業ステップは、実際の設計事情や加工方法を考慮していない場合がございます。また当然ながら、実際の設計においては作業の手数を減らすことが重要であるとは限りません。
記事で提示する解答だけが正しいとは限りません。複数の解答パターンがある場合もありますが、記事で紹介するのはあくまでその1つとお考えください。
あらかじめご了承いただければ幸いです。
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