機械設計って、どんなことをするの?:デキるエンジニアのCAD設計(1)(3/3 ページ)
設計の概念を勘違いしているならば、CADを使う意味もなく、残業続きの日々となる。20年のキャリアを持つ技術士が、あなたをデキるエンジニアにすべく、設計の考え方を根底からたたき直す。(編集部)
DRで「悪魔のサイクル」を絶つべし
開発ステップの移行前ごとに、DR(デザインレビュー:設計審査)※があり、関連部門のスペシャリストが皆さんの設計した内容を審査します。このデザインレビューの結果によって、次ステップに移行してもいいか判断が下されるのです。
しかし、デザインレビューで、関連部門からダメ出しを受けてしまっては、夜遅くまで残業して一生懸命設計した時間が無駄になり、さらに短期間で修正設計するという「悪魔のサイクル」に陥ってしまいます。
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その悪魔のサイクルを絶つためには、品質保証体系図の中の技術部門が担当する設計完成度レベルを上げなければいけません。設計完成度レベルを向上させるためには、次に示す設計基本要素に留意して設計していなければいけません。
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あの日、上司から「製品仕様でも読んで……」といわれたはずです。そのときはあまり重要視していなかったかもしれませんが、設計を行うに当たって製品仕様は基本中の基本です。つまり、「こんな機能が必要だろう」など自分勝手に判断して設計してはいけないのです。
また、安全性や環境性の基準についても、日ごろからどうあるべきか規格や世間情勢を調べて理解しておく必要もあるのです。
ある程度設計が進んだ後で、これらの設計基本要素に準じているかを確認しても、もう手遅れです。暗中模索で設計をしていては、このような考えになりがちです。設計作業の先に何が待ち構えているかを知るだけでも、設計基本要素の検討がしやすくなります。
この設計基本要素の検討を製品に効率よく盛り込むことができるのが、構想設計です。構想設計こそが、製品の素性(良い製品・悪い製品)を決める遺伝子(設計図)です。
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次回は、開発設計の中で製品の遺伝子を決定してしまう構想設計について解説します(次回に続く)。
◎併せて読みたい「CAD」関連ホワイトペーパー:
» 主要7製品を完全網羅! 製品選定・比較に役立つ「商用3D CADカタログ 完全版」
» 【導入事例】食品加工機械メーカー不二精機による“3D CAD推進”
» 設計現場の56.5%が3D CADを活用、2次元からの「移行予定なし」も16.7%
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» PTCが語る3D CADの歴史と「Creo」の注目機能
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