検索
ニュース

AMRや協働ロボットのシステム連携など検証、富士ソフトが「名古屋Lab」公開:FAニュース

富士ソフトは新たに開設した富士ソフト初となるロボットの開発、実証拠点「名古屋Lab」を報道陣に公開。会場では、同社のフリート統合管理プラットフォームを活用したロボットによる連携デモを披露した。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 富士ソフトは2026年10月14日、同月1日に開設した富士ソフト初となるロボットの開発、実証拠点「名古屋Lab」(名古屋市中区)を報道陣に公開。会場では、同社のフリート統合管理プラットフォームを活用したロボットによる連携デモを披露した。

「富士ソフト Gen.2」推進の中核、実機検証や人材育成に活用

名古屋Labで披露したデモンストレーション[クリックで再生]

 2026年度から富士ソフトでは、「富士ソフト Gen.2」を経営方針に掲げている。これまで培ってきた組み込み制御ソフトウェア開発などの強みをベースに、OT(制御技術)×IT×AI(人工知能)を重点事業領域として、従来の請負開発にとどまらず、自社の強みやノウハウを「オファリング」として整備して顧客へ価値を提供する事業モデルへの転換を進めている。

 その注力領域の1つに、自動車や産機、ハイテク産業における工場や物流のスマート化を担う製造DX(デジタルトランスフォーメーション)があり、名古屋Labは、これらの取り組みを具体的に進めていくための拠点として設立された。

 名古屋Labでは、Preferred Roboticsの小型AMR(自律型搬送ロボット)「Kachaka Pro」や住友重機械工業のAMR「KeiganALI」、YOUIBOTのAMR「L300」、ファナックの協働ロボット「CRX-10iA」、安川電機の協働ロボット「MOTOMAN NEXT NHC12」などを備えており、これらロボットの統合制御やMES(製造実行システム)など周辺システムとの連携を検証する。また、導入前のユーザーとの共同検証や導入前評価も行う。

名古屋Labに設置された協働ロボットやAMR
名古屋Labに設置された協働ロボットやAMR[クリックで拡大]
富士ソフトの南川勝氏
富士ソフトの南川勝氏

 富士ソフト 常務執行役員 組込/制御ビジネスユニット エリア事業本部長の南川勝氏は「われわれの強みは、データの可視化などにとどまらない、現場での実装力にある。人手不足や生産性の向上、多品種少量生産への対応が課題となる中で、ロボットやフィジカルAIによる省力化、自動化への期待が高まっている。それに応えるために名古屋Labを開設した。実機に触れる機会を増やすことで、実践的な場でエンジニアの育成にもつなげられる」と語る。

 大型の搬送ロボットや実機設備を本格導入した検証施設の開設は同社として初めてという。今後、富士ソフトでは名古屋Labを活用しながら「スマート工場オファリング」を本格展開する。

 会場では、富士ソフトのフリート統合管理プラットフォーム「MixFlit」のデモが行われ、実際の製造現場を想定した設備の中で、異なるメーカーの複数の協働ロボットやAMRを連携させながら、通い箱の循環搬送を実現した。

シミュレーション上で事前の検証が可能になっている
シミュレーション上で事前の検証が可能になっている[クリックで拡大]
富士ソフトの岡村直樹氏
富士ソフトの岡村直樹氏

 MixFlitは、異なるメーカーのAMRやロボットを一括制御し、上位システムとも連携できる。オープンソースの3DCG制作ソフトウェア「Blender」などで作成したGLBファイルを取り込むことで、Unityの仮想空間上でシミュレーションが可能になっており、実機を現場に配置する前に必要台数や走行ルートなどを検証できる。オープンソースのROS 2と同社が培った組み込み技術を活用することで、低コストかつ高品質な統合制御を実現した。

 富士ソフト 組込/制御ビジネスユニット エリア事業本部 スマートビジネス部 部長の岡村直樹氏は「従来はロボットメーカーごとに専用の制御ソフトが必要で他社製品の混在運用が難しかったが、MixFlitは複数のメーカーのAMRを統合管理できるため、ユーザー側でのベンダーロックインを防ぎ、レイアウト変更などにも柔軟に対応できる」と話す。

⇒その他の「FAニュース」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る