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フィジカルAI支えるURの新たな協働ロボット基盤の全貌、2027年にはGPU搭載協働ロボット(2/2 ページ)

ユニバーサルロボットは、フィジカルAI対応を推進する新たな協働ロボットプラットフォームとして「Gen 7」を発表した。フィジカルAIの成果を実際の製造現場へ円滑に展開するための基盤として設計されており、2026年10月以降に順次出荷を開始する。

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ティーチングペンダントは操作性向上、仮想ジョイスティック機能も

 より小型化した組み込み用のロボットコントローラー「CB7 Compact」も展開する。DINレールに取り付け可能な形状となっており、制御盤内や各種の生産装置、AGV(無人搬送車)やAMR(自律型搬送ロボット)への組み込みに最適化されている。さらに、2027年度にはAI処理用のGPUを組み込んだロボットコントローラーの投入も予定されている。

新しい「CB7 Core コントローラ」(左)と組み込み用の「CB7 Compact」(右)[クリックで拡大]

 ティーチングペンダント「TP7 Core ティーチペンダント」は、従来比で20%以上軽量化しており、長時間の作業でも扱いやすくなった。フルHDの画面上に表示される仮想的なジョイスティックを操作してロボットを動かせるバーチャルジョイスティック機能も搭載している。X軸とY軸の操作は分離されており、X軸とY軸を同時に動かして斜め方向へ素早く移動させることが可能だ。動作速度はスティックの倒し具合で調整できる。

 取り外し可能な「SP7 スマートパネル」を使うことで、ロボットアームの先端で直接ティーチングやプログラミングができる。安全規格に適合したフリードライブ機能、LED表示、Polyscope Xのスマートスキルを呼び出すことができる入力ボタンを3つ備えており、より多くの操作をティーチングペンダントを使わずに教示できる。手で動かした複雑な動きをそのまま学習、再現させる「軌跡レコーディング」にも対応している。

 開発者が使い慣れたROS2やC++言語といったオープンな開発環境に標準対応しており、AIモデルを用いたリアルタイムなロボット制御が可能となっている。

「TP7 Core ティーチペンダント」ではバーチャルジョイスティック機能が使用可能
「TP7 Core ティーチペンダント」ではバーチャルジョイスティック機能が使用可能[クリックで拡大]
ティーチングがより簡易になる「SP7 スマートパネル」
ティーチングがより簡易になる「SP7 スマートパネル」[クリックで拡大]出所:ユニバーサルロボット
取り外し可能なSP7 スマートパネル(左)はフランジ部分に装着してティーチングなどが可能(右)[クリックで拡大]

 Gen 7の安全機能はISO 13849-1に基づくPLd/カテゴリー3の認証に対応。g-SeriesはISO 10218-1およびUL1740のTUV認証を取得している。また、ユニバーサルロボットの親会社Teradyne Roboticsはサイバーセキュリティに関するIEC 62443-4-1 ML3の認証を得ている。さらにサイバーセキュリティに関する規格であるIEC 62443の製品認証(SL1レベル)にも2027年中に対応予定だ。

カメラを装着した「UR10g-1750」
カメラを装着した「UR10g-1750」[クリックで拡大]

 AIの判断よりもロボット本体の安全機能が常に優先される設計になっており、仮に設定した範囲を越えるような動作をAIが指示した場合、物理的に動作を遮断するなど現場の安全を厳格に担保する。

「フィジカルAIに関しては、開発者が安心して技術開発でき、開発された技術をユーザーが安心して導入できるプラットフォームであることが重要だ」(ユニバーサルロボット シニアマーケティングマネジャー 吉岡孝朗氏)

 従来のe-Seriesは2026年11月以降、新しいコントローラーおよびティーチングペンダントに対応する。UR-Seriesで可搬重量20kgの「UR20」と可搬重量30kgの「UR30」は、Gen 7のモデルを2027年に投入し、UR-Seriesをg-Seriesに統合する。

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