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独自の脳波同調技術で睡眠課題解決に挑む睡眠支援デバイス「Sleepisol+」とは組み込み開発 インタビュー(2/3 ページ)

日本はOECD加盟国の中でも睡眠時間が短く、世界でも有数の「睡眠負債大国」となっている。この状況に対し、韓国発のスリープテック企業LEESOLは、独自開発した脳波同調技術によって脳波周辺に直接アプローチすることで、使用者の脳波を整えるヘッドバンド型デバイス「sleepisol+(スリーピーソルプラス)」を開発し、睡眠課題解決に向けて日本でも製品展開を広げようとしている。

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脳波の活動を狙い通りに誘導 LEESOLの独自技術「CS-tACS」とは

 LEESOLが最大の強みとしている技術が、脳波活動との同調を誘導する独自の深部脳波同調技術「CS-tACS(Combined Signal transcranial AC stimulation)」だ。同技術は韓国や米国などで特許を取得しており、臨床試験でも科学的に効果が証明されている。

 従来の脳波同調技術では、頭部表面(皮膚/頭蓋骨)の皮膚バリアに阻まれ、脳の奥深くまで刺激を届けることができなかった。これに対しCS-tACS技術は、このバリアを突破し、脳の深部まで安全に信号を送ることができる。

 CS-tACS技術はPRF(高周波成分)とBurst(低周波成分)の長所だけを選び出して結合するというアイデアによって生まれている。PRFは皮膚や頭蓋骨といった防御壁を突き抜け、脳の奥まで安全に到達するための「パス」の役割を担っている。一方、Burstは電気刺激が目標地点に到着した際に、脳細胞が反応して動くように脳波同調の信号を送る「行動の司令官」の役割を果たす。

 イ・スンウ氏は「一般的に10Hz〜100Hz程度の低い周波数の電気刺激は、電極と皮膚の間のインピーダンス(抵抗)によって脳まで伝わりにくいという物理的な壁が存在している。この壁を乗り越えるために、低い周波数に1000Hzの高い周波数を部分的に織り交ぜる『コンバインドシグナル』という特殊な技術を採用している。これにより、皮膚の障壁を通り抜けやすくなり、目的の電気刺激を脳波に届けることを可能としている」と語る。


「CS-tACS」の詳細[クリックして拡大] 出所:LEESOL

4つのモードでさまざまな状況に対応

 Sleepisol+は「睡眠」「集中」「ストレス解消」「ヒーリング」の4つのモードを搭載している。特定の微弱電流を流すだけではなく、同調技術(エントレインメント)とコンバインドシグナルを組み合わせることで、目的に最適化した刺激を作り出すことができる。

 専用アプリを通じて強さを1〜5段階、使用時間を10分〜60分に調整でき、睡眠時や集中時に役に立つ音楽、バイノーラルビートなどを同アプリから提供することで、装着効果をさらに増幅させる仕組みになっている。

 イ・ジス氏は「デフォルトモードである睡眠モードはデルタ波を誘導し、反対に集中モードはガンマ波を誘導する。ストレス解消モードではうつ症状から脱するための脳波の動きを再現し、ヒーリングモードでは人がリラックスしている状態の脳波を出力している」と述べる。


周波数による効果の違い[クリックして拡大] 出所:LEESOL

 また、Sleepisol+は運動や勉強、休憩中といった日常生活で楽に使用できることを目標として設計されており、製品重量は約30gと非常に軽い。イ・スンウ氏が電子回路設計の専門家でもあるため、実装したい機能に合わせて回路を最適化し、消費電力を最小限に抑えることで、高度な性能を非常に小型/軽量なデバイスで実現しているのも大きな特長だ。

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