AlteraはITバブルを切り抜け全盛期へ、時代を先取りしたArmコア+FPGAの製品も:プログラマブルロジック本紀(13)(1/3 ページ)
FPGAに代表されるプログラマブルロジックICの歴史をたどる本連載。第12回は、第4回で紹介した1990年代後半以降のAlteraの続き。2000年に向けて主力製品をCPLDからFPGAに移行する中で矢継ぎ早に新製品を投入し、ITバブルも切り抜けて全盛期へと向かう。
前回に引き続き、1990年代後半以降のAlteraについて紹介する。
Raphael Architectureに基づくAPEXシリーズを発表
前回も触れたように、当時のAlteraの主力製品であるCPLD(Complex Programmable Logic Device)のラインアップは、MAX 5000からMAX 7000に移り、その後MAX 3000およびMAX 9000が追加された(逆にMAX 5000は早々にラインアップから消えた)。MAX 3000/7000/9000で、使用可能ゲート数で言えば下は600ゲートから上は1万2000ゲートまで幅広くカバーしたが、この時期のAlteraはむしろこれらのCPLD製品よりもFPGA製品の充実に力を入れていた。
1998年にはFLEXシリーズの後継向けとなるRaphael Architectureを発表する。FLEXシリーズが最大25万ゲート程度までを想定していたのに対し、Raphael Architectureでは最大200万ゲートまで可能とされており(図1)、1998年の発表では以下のような特徴が報じられた。
- 0.25μm/5層メタルのプロセスで製造を開始。0.18μm/6層メタルを経て0.15μm/7層メタルに移行予定
- 最大100MHzでの駆動
- 4次元の階層配線構造
- PLLを強化
このRaphael Architectureに基づく最初の製品がAPEXシリーズであり、最初のAPEX 20Kシリーズは1999年第1四半期に出荷を開始したと報じられている。このAPEX 20K、最終的なラインアップは図2のような感じで、LE(ロジックエレメント)数で言えば1200〜5万1840と43倍以上のスケーラビリティを提供するものになった。
そんなAPEX 20Kシリーズのラフな構成がこちら(図3)。基本はLUTというかLEとDSPのブロック、Product-Termのブロック、それとメモリが1つの塊を形成し、その周囲をFastTrack Interconnectという高速なバスでつなぐ形になっている。また周囲にはIOE(I/O Element)と呼ばれるブロックが配され、ここが入出力を担う格好だ。
もう少しブレークダウンすると、基本になるのはLEであり、4入力LUTを核に構成される(図4)。
このLEを複数個まとめたのがLAB(Logic Array Block)というのもFLEX 8000シリーズと同じだ(図5)。
ただAPEX 20KではこのLABと間に挟まるLocal InterconnectをつなげてMegaLABという構造を取れるようになっている点が異なる(図6)。
またこのAPEX 20Kに併せて発表されたのが、第4世代の開発ツールであるQuartusである。現在提供されているQuartusとは大分中身が違うというか、この後大分中身が変わっていったのだが、Quartusの名前はこの時に登場したわけだ。
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