【レベル14】生成AIを味方に、3D CADを使いこなそう!:テルえもんクエストII(14)(2/3 ページ)
設計スキルのレベルアップを目指す設計者の皆さんを“冒険者”に見立て、さまざまな“問(モン)スター”に挑む「テルえもんクエストII」の世界へようこそ。【レベル14】のテーマは、生成AIを活用した3D CADデータの作成と操作です。
アイテム(3)MCP連携で3D CADを動かす
さらに一歩進んだ技術として注目されているのが、MCPを活用した3D CADとの直接連携です。
MCPは、AIアプリケーションと外部のデータやツール、業務システムなどを接続するためのオープンな規格です。AIと外部システムをつなぐ“共通の接続口”として機能し、AIがユーザーから受け取った指示を解釈して、必要なツールや機能を呼び出せるようにします。
スクリプト生成では、「AIにコードを書いてもらう」→「人間がCADに貼り付けて実行する」という手動のステップが必要でした。しかし、MCPなどのAI連携技術を利用することで、こうした手作業を減らすことができます。
MCP連携の大きなメリットは、生成AIが3D CADの機能を呼び出して操作できる点です。ユーザーがチャットで形状や寸法、変更内容を指示すると、AIが必要なCAD操作を選択して実行します。
また、AIが現在のモデル情報を取得し、その内容を踏まえて修正を加えることも可能です。これにより、AIと対話しながら設計を進められるようになります。
アイテム(4)3D CAD内蔵のAI活用
外部の生成AIとCADを連携する方法だけでなく、3D CAD自体にもAI機能が組み込まれ始めています。CAD内蔵AIは、CADベンダーが用意した環境や機能の範囲内で利用できる点が特長です。
3D CADに内蔵された対話型AIの例として、「Autodesk Fusion」の「Autodesk Assistant」(テクニカルプレビュー版)があります。従来の操作方法を説明するヘルプ機能にとどまらず、現在開いているモデルや作業内容を踏まえて、設計や製造に関する作業を支援してくれます。
AI時代に設計者に求められること
3D CADと生成AIの連携は、CAD用スクリプトの生成から始まり、GUI付きツールの作成、MCPによるCAD操作、CAD内蔵AIによる設計支援へと発展しています。
重要なのは、AIの出力をうのみにせず、寸法や形状、設計意図が正しく反映されているかを検証できる設計者としての基礎力です。3D CADの知識と経験があるからこそ、AIを適切に使いこなし、その力を引き出すことができます。
AIは、設計者に代わって全てを決める存在ではありません。設計者のアイデアを素早く形にし、試行錯誤の回数を増やすとともに、面倒な操作を減らしてくれる「新しい設計の相棒」です。
3D CADを操作する技術と、AIに意図を正しく伝える技術。この2つを組み合わせることで、設計業務はより速く、柔軟で、創造的なものになっていくでしょう。
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