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製造業のXR定着へキヤノンが新ソフト公開、OpenXR準拠で他社機も対応XRニュース(1/2 ページ)

キヤノンは、製造業向けXRソフトウエア「MREAL Collaborator」の提供を開始した。他社製デバイスへの対応と基本機能の無償化を通じ、XR導入の壁である操作の属人化を解消する。現場での利用を促してシェアを広げ、将来的なソフトウエア事業の確立や他産業への展開を見据える。

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 キヤノンは2026年7月16日、東京都大田区の本社において、同月14日に提供を開始した製造業向けXRソフトウェア「MREAL Collaborator(エムリアル コラボレーター)」のメディア向けデモ体験会を開催した。同ソフトウェアの導入により、キヤノン製のデバイスだけでなく他社製のXR(クロスリアリティー)デバイスの利用や、複数の拠点をつないで使用することが可能になる。基本機能は無償提供する。現場におけるXR普及の壁を取り除き、デバイスや場所にとらわれないコミュニケーションで製造業の連携強化を支援する。

(左)キヤノン IMG32事業推進センター 主任の角田弘幸氏、(右)キヤノン IMG32事業推進センター 課長 田巻裕介氏
(左)キヤノン IMG32事業推進センター 主任の角田弘幸氏、(右)キヤノン IMG32事業推進センター 課長 田巻裕介氏[クリックで拡大]

実寸大で機械や対象を確認、MRシステム「MREAL」

 キヤノンは現在、イメージング、インダストリアル、プリンティング、メディカルの4つの事業領域を掲げている。イメージング事業において、カメラやネットワークカメラとは異なる新たな軸として展開しているのが、3Dの撮影から表示までを総合的に支える3Dイメージングビジネスだ。

 3Dイメージングの表示技術として、現実と3DCGを融合させるMR(複合現実)システムの「MREAL」を2012年より展開している。MREALは現実映像とCGを融合し、自由な視点から体験できる映像技術だ。ディスプレイを通じて現実世界と仮想の世界を重ね合わせて表示することで、実際にはその場所にない工場内の機械やモビリティ、建設予定の建物などを、自由な位置や角度から実寸大で体感できる仕様となっている。

MREALによるディスプレイの位置合わせ
MREALによるディスプレイの位置合わせ[クリックで拡大] 出所:キヤノン
MREALの構成ラインアップ
MREALの構成ラインアップ[クリックで拡大] 出所:キヤノン

 ハードウェア構成は頭部に装着するヘッドマウントスタイルと、手で持つハンドヘルドスタイルを用意しており、本体質量は「MREAL S1」で約137g、「MREAL X1」で約158gと他機種と比較して軽量化を図っている。操作面では、両手でのハンドトラッキングに対応しており、ジェスチャーによる操作に対応している。MREALは製造業での設計検証などを中心に、これまでに約100社への導入実績がある。

 しかし、製造業におけるMRやVR(仮想現実)といったXR技術は、現場に定着して活用が進む企業と、そうでない企業に二分されている。キヤノン IMG32事業推進センター 課長 田巻裕介氏は、「定着に至るまでには、環境構築やデータ準備、オペレーターの育成といった多くの壁を乗り越えなければならない。これまでのXRは単なるツールの導入ではなく業務変革プロジェクトの意味合いが強く、現場で定着するかどうかは担当者のリーダーシップや熱意という属人的な要素がカギを握っていた」と課題を指摘する。

製造業XRが定着しない理由
製造業XRが定着しない理由[クリックで拡大] 出所:キヤノン

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