トヨタホンダ日産が中国で2桁%減、2026年5月の日系自動車生産はスズキの1人勝ち:自動車メーカー生産動向(2/3 ページ)
2026年5月の日系自動車メーカー8社の世界生産台数は、スズキとマツダを除く6社が前年割れとなり、3カ月ぶりに減少に転じた。中でも中国での落ち込みが目立ち、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の中国生産は2桁%減となった。
スズキ
好調が続いているのがスズキだ。5月の世界生産は、前年同月比13.2%増の32万981台と9カ月連続で増加し、5月としての過去最高を更新した。けん引役はインドで、インド国内での物品/サービス税(GST)引き下げによる需要拡大に加えて、新型SUV「ビクトリス」や新型EV「eビターラ」の投入などにより、同17.4%増の22万9819台と9カ月連続で増加。5月のインド生産として過去最高を記録した。インド以外の海外生産も、SUV「フロンクス」の生産を開始したインドネシアが増加し、同1.3%増の1万6623台と2カ月連続のプラス。海外生産合計では、同16.1%増の24万6442台と9カ月連続で前年実績を上回り、5月の過去最高を更新した。
国内生産も好調で、前年同月比4.3%増の7万4539台と2カ月ぶりに増加した。マイナーチェンジを実施した「キャリイ」「エブリイ」「クロスビー」の販売が好調だった他、輸出も同23.3%増の1万5542台と大きく増え、3カ月連続のプラスとなった。
ホンダ
厳しい状況が続くのがホンダ。5月の世界生産台数は、前年同月比4.9%減の27万3307台と4カ月連続で減少した。大きな要因が中国で、市場の競争激化によりEV販売が低迷しており、同33.5%減の3万2885台と8カ月連続の前年割れで、回復の兆しは見えていない。その結果、アジアトータルは同22.9%減の6万5694台と、こちらも8カ月連続で減少した。主要市場の北米も、同0.3%減の14万2863台と6カ月ぶりに減少へ転じた。このうち米国は、同0.9%減の8万8437台と6カ月ぶりのマイナス。海外生産トータルでは同7.1%減の22万1281台と5カ月連続の前年割れとなった。
一方、国内生産は好調で、前年同月比5.4%増の5万2026台と6カ月連続で前年実績を上回った。6月の国内販売を見ると、主力の「N-BOX」が同20.9%増と大幅に増加した他、「ヴェゼル」が同51.4%増、「ステップワゴン」も同21.1%増と大きく伸長。新型EV「スーパーワン」も純増となった。ただ、輸出は北米向けが落ち込み、同24.3%減の8227台と2カ月ぶりに減少した。
日産自動車
日産の5月の世界生産は、前年同月比8.6%減の20万8560台と2カ月連続で前年実績を下回った。海外生産が落ち込み、同11.1%減の16万6384台と2カ月連続のマイナス。地域別では、中国が「シルフィ」の減少などにより、同25.0%減の3万6584台と2カ月連続のマイナス。メキシコも前年の新型「キックス」の反動減や、「ヴァーサ」の新型への切り替えなどで、同23.6%減の4万6573台と5カ月連続で減少した。英国も「キャシュカイ」の減少で同20.4%減の1万3132台と2カ月連続のマイナスだった。海外で唯一好調なのが米国で、「ローグ」の増産に加えて、「パスファインダー」や「フロンティア」といった新型車が好調で、同38.8%増の5万1786台と7カ月連続で増加した。
2年以上にわたりマイナスが続いていた国内生産は、前年同月比3.1%増の4万2176台と2カ月連続のプラスだった。新型を投入したEV「リーフ」や小型SUV「キックス」が増加した他、海外向け「エクストレイル/ローグ」が貢献した。とはいえ、6月の国内販売を見ると、主力車種である「ノート」や「セレナ」、エクストレイルが2桁%減と、依然として厳しい状況は変わらない。輸出は、大型SUVのインフィニティ「QX80」が増加するなど北米向けが大幅増となり、同21.9%増の2万6253台と3カ月ぶりに増加した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.