パナソニックが「エオリア」メイン工場のモノづくりを公開 巨大な実験室も披露:モノづくり最前線レポート(3/3 ページ)
パナソニック HVAC & CCは報道関係者向けに「エアコン工場見学会」を開催し、エアコン事業のメイン工場である草津拠点のモノづくりを公開した。本稿では、同社が展開する主力エアコン「エオリア」を中心にした最新のモノづくりの一部を紹介する。
樹脂成形部門では射出成形でさまざまな部品を製造
草津拠点工場の樹脂成形部門では室内機や室外機で使用する外装部品を日々量産している。加熱して溶かしたプラスチックの材料を金型に流し込み、これを冷やすことでさまざまな形状の部品を成形する射出成形という手法を用いて、外観品質や安全面、性能を重視した樹脂部品を生産している。
樹脂成形部門の担当者は「金型のメンテナンスをしっかりと行い、製造状況や設備を管理するモニターで品質維持に努めている。また、安全で働きやすい環境を作るために設備の自動化や作業環境の改善も進めている」と語る。
生産した樹脂成形部品は、ベルトコンベヤーで別の棟の生産ラインに運ばれる。草津拠点で保有する14台の成形機で生産した部品を2本のベルトコンベヤーに載せて移動させているため、さまざまな形状の部品が混在している。
製品の組立工程や検査工程でも自動化を推進
工場見学会ではエオリアの高級モデル「Xシリーズ」や、エオリアの中級モデル「EXシリーズ」の室内機を生産する組立/検査ラインを披露した。生産ライン内では2次元コードを読み取って指定区間を移動するAMR(自律型搬送ロボット)を導入して、効率化を進めている。
熱交換器の組立工程では、社内の技能試験をクリアした有資格者がろう付け作業を担当し、その後はガス漏れ検査(ヘリウム検査など)を徹底している。ガス漏れ検査完了後は、本体の電源を入れてさらなる検査を実施する。
組立工程の説明担当者は「AI(人工知能)を活用した自動検査機が、外観やエアコン内部の傷といった簡単な検査を実施する。その後は、人間の作業者によって動作や音の確認をしており、この部分はできる範囲で順次自動化を進めていく」と述べる。
厳しい検査をクリアした製品は梱包工程に運ばれる。ここでは取り扱い説明書などの製品に必要なモノを梱包する。梱包後は自動で倉庫まで製品を搬送している。
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